校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

9月6日初等科朝礼 カンボジア体験学習に行って

2023.09.06

 初等科では、6年生が1泊2日の清里での校外学習を実施しています。1クラスずつの出発です。天候が心配ですが、自然に親しむ経験することができるでしょう。学校では他の学年が授業を行っています。この夏休みに高等科では4年ぶりにカンボジア体験学習を実施しました。引率として参加しましたので、その経験からカンボジアの学校の話をしました。

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 今年の夏休みに高等科ではカンボジア体験学習が4年ぶりに行われました。私も一緒に行ってきましたので、皆さんにカンボジアについてお話しします。7月の最後の週に、月曜日から土曜日に行きました。10年生から12年生が参加しました。

 カンボジアに行くには、成田から飛行機でまずベトナムのハノイに行きます。4時間かかります。ハノイで飛行機を乗り継いで、カンボジアのシェムリアップに行きました。2時間くらいかかります。カンボジアはいつも夏のような気候で、農業がさかんで田んぼがたくさんあります。人々はお米をよく食べます。バナナやパパイアはお庭でも一年中実がなります。スイカやドラゴンフルーツ、マンゴーも実ります。農家に行くと、牛や豚を飼っていたり、庭にニワトリが走っていたりします。

 カンボジア体験学習には3つの目的があります。1つ目は世界遺産の見学です。シェムリアップにはアンコールワットやバイヨンという古いお寺があります。仏教やヒンズー教の立派なお寺で、ずっと昔に立てられた世界遺産です。立派な建築や壁画を見学します。

 2つ目はカンボジアの国の様子を知ることです。カンボジアは45年くらい前に国の中で対立があり、たくさんの争いと意見の違いがあって、多くの人が命を失いました。とても苦しい時代で、子どもも大人も年をとった人も皆苦しみました。国も貧しくなり、世界の中で孤立してしまいました。そこから国を立て直して、平和を作る努力をし、豊かな国になろうとしています。そこで、どうやって平和を作ろうとしているか、どうやったら平和な国になるのかを学びます。苦しい時代に子どもとして生き、今は大人になった人に、どうやって平和になってきたか、子どものときにどんなに大変だったか話を聞きます。

 3つ目は今の子どもたちや中高生に会うことです。平和になってきたカンボジアで、子どもたちがどのように生活しているかを学びます。幼稚園の訪問や中高等学校の訪問をしました。カンボジアは子どもが多い国で、学校の数が足りません。ですから、学校は午前と午後の2部制になっています。午前組の子どもたちは朝早く学校に来て、4時間勉強して帰ります。午後組の子ども達はお昼頃に学校に来て、4時間勉強します。授業が4時間だけで早く帰れるとうらやましいですか?そんなことはないでしょう。1日4時間だけだと、色々なことが整わないので、音楽や体育、図工の授業はありません。

 カンボジアの農村の子どもたちは、学校を続けることが難しいことがあります。家には兄弟姉妹がたくさんいてお世話をしたり、家の手伝いもしなければなりません。学校を途中でやめてしまう子どもたちもたくさんいます。私たちが訪問した中高等学校には、これまでもずっと訪問を続けてきました。最初は中学校だけでしたが、高校もできて、去年初めて高校の卒業生が出ました。その学校は歴史を積んで、がんばっています。その学校の高校生と聖心の高校生が英語で話し合いをしました。英語が大変な生徒もいましたが、とても上手な生徒もいて、聖心の生徒たちはびっくりしました。

 まだまだお話ししたいことがたくさんあります。またお話を続けます。皆さんもサードステージになったら、カンボジアに行かれると良いですね。

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