校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

7月4日中高等科朝礼 支援を通して世界とつながる

2023.07.04

 初等科では一年に3回ハイチデーを設け、お弁当をおにぎりにしておかず代を寄付する活動をしています。7月3日がその第一回でした。中高等科生にもその活動を思い出してもらいながら、私たちが今できることについて考えました。上の画像は国境なき医師団のWebページのものです。転載させていただきました。サイト上でナイジェリアの「水がん」についての特集記事と動画に接し、大きな驚きを感じましたので、生徒に紹介しました。スワンベーカリーはヤマト福祉財団・ヤマトホールディングスにより設立された会社です。本校では赤坂店にお世話になっています。

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 7月3日、初等科ではハイチデーでした。ハイチデーは、年に3回、お弁当をおにぎりにしておかず代を寄付します。その日の気持ちを皆さんはきっとよく覚えているでしょう。皆さんは今は別の形で活動しています。毎月2回行っているもゆる会募金がそうです。これについては、もゆる会が自分たちで寄付金の送り先を毎年決めていることも良いことです。(今年度前期は日本動物愛護協会に寄付しています。)

 お昼のパンの販売も意味ある活動です。今年はスワンベーカリーのパンを販売しています。スワンベーカリーは障害のある方々の働く場を作ることに努力している会社です。この会社について、12年生の宗教の授業でも学びました。

 どれも、「共に生きる」、「私から私たちへ」の考え方による活動です。

 そこで、修道院でもシスターたちで相談し、シンプルな夕食の日を決めて寄付する活動をしています。今は、WFP世界食糧計画と国境なき医師団を支援しています。大きな金額ではありませんが、毎月定額を年間を通して寄付しています。色々な形の寄付の仕方がありますから、どのようにしたら良いかと考えていたときに、WFPの職員の方とお話しする機会がありました。そうすると、少額でも毎月定期的に寄付してくれるとありがたいということでした。なぜなら、その方が年間計画が立てられるからという理由です。何かのプロジェクトをしようとしても、予算が確保できないと始まりません。いつか来るかもしれない大きなお金をあてにすることもできないので、計画的に資金があることが望ましいということでした。それをうかがって、修道院では毎月定額の寄付とすることにしました。皆さんの中にも、このような活動を家族でしている方もあるでしょう。

 支援活動をしていると、活動報告のニュースがもらえます。メールマガジンで、世界のどこで、どのようなことが起こっているのか、どのような取り組みをしているのかという情報を伝えてくれます。国境なき医師団の活動については皆さんも良く知っているでしょう。WFPは国連の組織の一つで、世界の食糧支援をしています。計画的な食料分配により、世界の皆が食べられるように活動しています。WFPの報告では、アフリカのスーダンで食料不足が甚だしいと伝えています。また、国境なき医師団はコンゴでの生活がとても厳しいこと、ナイジェリアの「水(すい)がん」についてもリポートしています。水がんは、地域独特の病気で、口内炎が悪化して、顔が変形したり、命を失ったりすることもあるという病気です。衛生状態が悪い、栄養状態も悪い、保健衛生の知識が乏しい、医療が整わないなどの中で生じています。世界にはあまり知られていない、ローカルでありながら深刻な病気の一つだそうで、顧みられない熱帯病」というものだそうです。このような病気のことは知りませんでしたので、とても驚きました。

 このような色々な情報に接しながら、私は東京で生活しています。何ができるのだろう、と考えてみました。まず、シンプルな夕食の日には、その活動の意味をよく考えることにします。そして、今できることをしっかりやろうと考えました。何かの情報を得たら、その場限りにせず、フォローする。そして、少しでも情報を拡げます。自分が大事だと感じたことは、自分だけにとどめておかず、人に伝えるようにします。皆さんも、まず、自分の身の周りを大切にしながら、世界に目を向けて、世界で起こっていることに意識を向けて行ってください。

 

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