校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

ファーストステージ朝礼 7月2日 七夕の願いごと  神さまの願い

2019.07.03

七夕が近づき、初等科でも1年生・2年生が七夕の飾りつけをしました。短冊には色々な願いことが書かれています。今回の朝礼では、願いごとについて考えながら、「主の祈り」の中にある神さまへの願いごと、そして、神さまの願いについて考えました。

CIMG7092.JPG1・2年生の七夕飾りは短冊や、色とりどりの飾りが下げてあって美しいものです。短冊の願いごとを見てみると、色々なものがありました。まず、自分についての願いごとがありました。将来なりたいもの、このような心の人になりたいという自分の内側についてのことなど。そして、まわりの人についての願いごともありました。まわりの人の安全や健康を願っていました。平和や世界全体のことについての願いごともありました。願いごとは、こうなったら良いなと思って願うものですが、願っても、実際には叶うことと叶わないことがあります。

願いごとの出てくる物語があります。たとえば、魔法使いが登場して、願いごとを3つ叶えてあげようと言う話はわくわくするものです。一つ目の願いごとは何にしようかと色々考えてお願いし、叶えてもらうととてもうれしい。そして、二つ目の願いことも叶えてもらえると、とてもうれしい。そして、最後の願いごとになると、何にしよう、どうしよう、これで最後になってしまったととても迷います。物語には色々な終わり方がありますが、一番すてきだと思う終わり方は、最後の願いごとを自分のために使わないで、人のために使う終わり方です。自分の願いごとを人のために使ってしまうとき、損をしたようでも、最後に全体を見てみると自分もまわりの人もみなが幸せになっています。このような物語から、人のために願うことの大切さや不思議さが感じられます。CIMG7091.JPG

子どもたちの七夕飾りの短冊は一人ひとつだけだったので、何を書くか選ぶのがむずかしいことでした。しかし、1・2年生の飾りは全体として見てみると、自分のための願いも、周りの人のためのものも、世界全体のためのものも含まれた、よい飾りとなっていました。

朝の祈りで、「主の祈り」をみなで唱えました。祈りは神さまと話すことですが、話の中には神さまへの願いも含まれます。主の祈りでも、神さまに向けて願っています。まず、始めに、天の父よ、と神さまに呼びかけてから、神さまの名前が聖なるものとなるようにと願い、次に神さまの国が来ますように、3番目に神さまのみこころが行われるようにと神さまについての願いごとを3つします。それから、自分と私たちについて食べ物を願い、次に赦してくださるようにまず自分について願いますが、自分も人を赦しますとつけ加えます。自分が赦してもらうだけでなく、自分も人を赦しますということは大事です。3番目に誘惑を避けてくださいとお願いし、最後に悪から救ってくださることを願います。神さまについての願いがまず3つ、それから自分のことについての願いが4つです。まず最初に神さまのことを願って、その後に自分のことという順番であることが大事です。

主の祈りは、イエスが弟子たちに教えられた祈りです。この祈りはイエスの心を表し、私たちから神さまに願ってほしい本当に大事なことをこの祈りには含んでいます。イエスが私たちに伝えたい、神さまに願ってほしい大事なことはこれらのことだということです。

では、逆に神さまが私たちに願っていることは何かと考えてみると、どうでしょうか。神さまが願っていることはたった一つのことだけに思えます。それは、誰もが、みなが幸せになることです。幸せになる、とは神さまと共にいるということです。毎日の出来事には、良いことや楽しいこともあれば、悲しいことや嫌なこと、残念なことや怒りたくなるようなこともたくさんあります。それら全部を通して、神さまと共に一所懸命に幸せに向けて歩んできてほしい、神さまのところに来てほしいと神さまは願っていらっしゃると思います。

一日の色々なできごとを、神さまと一緒にいることを願って取り組みたいものです。神さまの願っていらっしゃる幸せに向かって進みたいものです。

主の祈りについては、ヨゼフ会6月例会での成城教会の山本量太郎神父様による講話を参考にさせていただきました。CIMG7096.JPG

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