校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

今週の朝礼 ネパールの小学生との交流・SOFIS発表会 @ 聖心祭 

2017.10.27

今週の朝礼は、25日ファーストステージ、26日サードステージ、27日セカンドステージでそれぞれ行いました。10月22日に開催された聖心女子大学での聖心祭で、本校4年生が参加したネパールの小学生との交流活動と、高等科生が参加したSOFIS発表会をトピックとしました。

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10月22日は台風による大雨であったにもかかわらず、4年生30名ほどの児童が聖心女子大に集まり、英語英文学科Brenda Buchel教授ゼミの企画による交流活動に参加しました。Buchel先生は学生とともに、阿佐ヶ谷にあるネパール人児童・生徒のための学校 Everest International School との交流活動を続けてこられ、今回はその一環として本校4年生が招かれました。

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ファーストステージ朝礼では、ネパールの国が地図のどこにあるか、中国のチベットとインドにはさまれている細長い国であることから話を始めました。集まったネパールの小学生にも、インドの人々に似た顔の子どもとチベットの人々に似た顔の子どもと両方がいました。交流活動では、ネパールの子どもたちと一緒にグループになり英語と日本語を使って活動しました。大学生が絵本の読み聞かせをしてくださいました。すてきな家やゾウ、虹の出てくる本を読んでいただき、グループで大きな紙に夢の家やカラフルなゾウ、虹の絵を描きました。それぞれの国の旗を書いたグループもありました。日本の旗は横長で白地に日の丸ですが、ネパールの旗は三角が縦に二つつながった形をしています。4年生はネパールの子どもたちと楽しく活動しました。ネパールの国をまず地図で調べ、これからもネパールについて色々調べて、どのような国か知り続けてほしいと思います。

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セカンドステージ、サードステージ朝礼ではネパールの小学生と初等科との交流について紹介し、SOFISの活動について取り上げました。ネパールについては、世界の最貧国の一つであり、教育の機会に恵まれない子どもも多数存在する国であること、来日してネパール人のためのインターナショナルスクールで学ぶことのできる子どもたちは、恵まれた環境にあるかもしれないことを付け加えました。

SOFISは国内の聖心姉妹校交流活動です。今回の聖心祭での発表は、札幌聖心、東京、不二聖心、小林聖心、インターナショナルスクールの5校からの代表者に加えて、聖心女子大の大学生も加わりました。SOFISでは難民問題を継続してとりあげており、毎年夏に行われるワークショップでも2年続けて難民問題をテーマとしました。発表では、SOFISの活動について、難民問題についてのプレゼンテーションが行われました。最近、ミャンマーのロヒンギャ難民について新聞・ニュース等で多くの報道がありましたが、その問題の複雑さについての説明もありました。特に、人権派であるアウンサンスーチー氏がなぜ容易に動けないのか、その背景について、国内の様々な力のバランスを大変わかりやすく説明していました。また、日本は地理的な関係から難民問題を身近に感じることは少ないものですが、難民問題が関係ないものではありません。一つには、日本では難民申請をしても認められる人数が大変限られているという問題が報告されました。そして、日本は災害の多い国であり、大災害で被災し、避難所や仮設住宅などでの生活をしなければならない人は難民である、従って誰でも難民になる可能性があるということもあげられていました。難民について新たに考えさせてくれる発表でした。SOFISの活動について、これからも関心をもち、難民についても学び続けることを期待しています。

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*今回の聖心祭で行われた活動は、2つともこのほど開館した聖心女子大学4号館で行われました。1階に設けられたグローバル共生研究所の展示スペース「グローバルプラザ」では、難民についての展示が行われており、SOFISはその一角で発表会を行いました。SOFISの活動は、難民問題に関して聖心女子大学の難民支援団体 SHRET の協力を得て進めています。今回の発表にもSHRETの学生が参加しました。

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