トップページ > Sophie's diary > 高等科 感謝のミサ・卒業式
2月28日・3月1日と12年生の卒業行事が行われました。
卒業感謝ミサ
春の陽気の感じられる28日午後2時から行われた卒業感謝ミサは、ホアン・アイダル神父様の司式で行われました。聖堂には、生徒と共に多くの保護者の方々、教職員も集まり、共に祈りを捧げることができました。聖歌・聖書の朗読箇所は生徒達自らで選びました。
「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい」 ルカ 6章31節
聖心の生活の中で彼女たちが得たイエスのメッセージはこの言葉に集約されているのかもしれません。憎しみや対立よりも赦すことを、自分の得た良いことを、他者にも広げていく主体性を彼女たちがこれからも生きる力としていけますように。
そして終盤、今まさに、受験に臨んでいる仲間のために祈りを捧げ、ミサは終わりました。
卒業式
聖心女子学院の卒業式は、静かで厳かなものです。聖心では変わらず、この形で行われてきました。
卒業生は、校長シスター大山から一人ひとり卒業証書をいただきました。
式辞で、シスター大山は、若き日の忘れがたき師との出会いから、生涯学び続ける姿勢を得た経験を語られました。そして、今、この時代だからこそ、渉猟(あちらこちらと広くあさって歩くこと。転じて、多くの書物を読みあさること)の道を進んでいくことに価値があると、伝えられました。
卒業生代表の言葉は、コロナ禍で制限を余儀なくされた中等科時代を経て高等科に進学し、自分たちがどのようにつまずき、成長してきたかを丁寧に振り返る、感動的なものでした。
在校生が共に歌う「一致の歌」と保護者・教職員の温かい拍手に送られて、12年生は正式にこの学び舎を巣立つことになりました。
卒業式の後、教職員が招かれて、共に食事をいただきながら過ごす「感謝の集い」が行われました。会場の初等科講堂は学年カラーである黄色一色に美しく装飾されていました。音楽選択者や有志による歌や演奏、最後は卒業生全員の合唱。かつて皆で乗っても余裕のあったはずの舞台前のひな壇は、なにか少々混みあって窮屈な様子。色々な意味で、自分たちの成長を実感する経験であったかもしれません。
最後は、片付けと清掃をし、それぞれのクラスで担任の先生との最後のHRに臨みました。
12年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。