初等科5年転入・編入について
初等科5年生に約24名の新入生を迎えるのには理由があります。
*2023年度より、5年生から順次30名程度4クラスに移行し、少人数学級できめ細やかな指導を行っています。
聖心女子学院では、成長の早い女子の発達段階を踏まえ、12年間という長いスパンを4年ごとの3ステージに区切り、より質の高い教育をめざしています。中学入学のタイミングではなく、セカンドステージがはじまる5年生から入学することにより、ゆとりをもって8年間の一貫教育が受けられるようになります。日々の学校生活の中で、中・高等科生の姿を見ることは、未来の自分の姿を思い描くことにつながり、共に行う朝礼や行事を通して学び、成長する機会が多くあります。
入学前のサポート(月1回土曜日※のオリエンテーション)
転入・編入生のみなさんが充実した学校生活をおくれるよう
学校全体でサポートします。
- 1月
- 最初のオリエンテーションでは、まず同じ5年転入・編入生として入学するお友達との顔合わせを行います。そして、同級生となる4年生の案内で、校内を見学します。お互いに緊張しながらも、期待に胸を膨らませる時間です。保護者の方には、3回のオリエンテーションの中で、校長・副校長との面談を通して、ご家庭の様子を伺う時間も設けています。
- 2月
- 学習や生活について、担当の先生から話を聞きます。保護者の方にはアンケート調査をし、学校生活についての疑問にお答えします。
- 3月
- 5年転入・編入で入学した先輩に、年間行事の説明や、聖心での生活を送るうえでのアドバイスをもらいます。保護者の方にも在校生の保護者との交流の時間を設けます。また、初めて制服で来校していただき、4月の転入・編入学式に向けて挨拶の練習をします。
※第3回目は平日になります。
入学後のサポート
- エンジェルさん
- 入学後、1年から在学しているクラスの友達が1人ずつつき、わからないことがあれば、親切に教えてくれます。
- 面談
- 入学して2週間後には、担任と保護者との面談があります。早い段階でお子様の様子を把握できるように努めています。
- 養護教諭・
カウンセラーとの交流
- 新入生一人ひとりとお話をして、安心して学校生活を送れるようサポートします。
- 宗教
- 「教え」の授業の他に、放課後「ソフィ会」を設けて、キリスト教についての疑問や質問にお答えします。
- 英語
- 一人ひとりの学びの様子に合わせて、少人数で授業を行います。2月には、クラス全員で力を合わせて英語発表に取り組みます。
転入・編入した先輩からのメッセージ
11年生(高等科2年生)K.S.
長所を伸ばし短所を補い高め合える
聖心の魅力は自分の関心・長所を伸ばせる学びの機会と、短所を補い高め合える仲間がいる環境です。私は模擬国連活動に参加し、交渉力、行動力を培い、関心のある国際政治、外交への理解を深められました。一方、冷静な分析力、発言力を持つ仲間に助けられることも多く、自分にない力、個性を持つ仲間と共に学び良い刺激を受けました。聖心には、自主的に参加できる活動、留学の機会が多くあり、挑戦すればより沢山の学びを得られます。また、得た学びを他者のために活かす奉仕活動や、募金活動等の機会に恵まれているのも聖心の良さの一つです。
11年生(高等科2年生)A.K.
多様な経験を重ね成長できる環境
5年生で聖心に編入した当初は不安や心配が多くありましたが、生徒や先生方が温かく迎え入れてくださり、すぐに聖心での学校生活に慣れることができました。聖心は委員会や学校行事を通して様々な役職に就く機会が多くあります。私も奉仕活動委員や旅行委員、他の委員会の活動を通して、周りのために自ら働きかけることがいかに大変かを知るとともに、その重要性をも学ぶことができました。聖心という恵まれた環境の下で、何事にも取り組む積極性と自主性を培い、他人に尽くすことのできる人間へと成長していきたいです。
6年生(初等科)R.T.
教科書にはない面白い課題も魅力
公立から転入して授業が専科制になりました。最初の頃、各教科で教え方がちがい、先生方の持ち味もバラエティに富んでいたことに驚きながら、とても楽しく授業を受けることができました。国語では「ことば」という授業があります。その授業では語彙を増やしたり、表現の仕方を学んだりすることができるので、私が好きな授業の1つです。新聞記事を読んで、意見を交わすこともよくあります。投書欄に作文を送ったこともありました。教科書にはないような面白い課題は他の教科でもあり、理科では先生が理科につながる記事を集めたサイエンス新聞を読んで感想を伝え合います。学校内で養蜂した蜂蜜を美味しくいただいた日もありました。これからも生活につながりをもって学んでいきたいと思います。
5年生(初等科)K.H.
応援し励ましてくれるお友達に囲まれて
私が聖心に入る前に一番印象に残ったのは「聖心はひとつの家庭」という言葉です。入学したばかりで緊張していた私に、クラスのお友達が声をかけてくれ、わからないことがあったら丁寧に教えてくれました。私は後期に学級委員と児童会役員の選挙に立候補しました。その時も、応援し、励ましてくれたお友達のおかげで自分の力を出し切ることができました。ひとつの家庭のように仲間として私を受け入れてくれたことに、とても温かみを感じました。また入学してから、SDGsなどの社会問題にも目を向けるようになりました。以前はあまり気にかけなかったことも、社会の授業で水産業のことについて学ぶと、自分の考えが変化し、少しでも未来の地球の役に立とうという気持ちが強くなりました。今後もこの緑豊かな聖心で、地球のために様々なことを学んでいきたいと思います。
保護者の皆様からのご質問
試験の内容について教えてください。
- 国語は、聞き取る力・読解力・語彙力・思考力・表現力を中心に見ます。長文読解を出題します。漢字、言葉のきまりも出題範囲です。漢字の範囲は、第4学年末までとします。算数は、計算力・思考力・活用力を中心に見ます。基礎・基本の内容と、それを応用・発展させた内容です。作文は、新聞記事、表やグラフ、写真・絵・イラスト等与えられた資料を問題に沿って読み取り、自分の考えを文章に書くという問題です。作文を書くときは、日本語と英語の選択ができます。昨年度までの問題を販売していますので、参考になさってください。
面接は、どのようなものでしょうか。
- 志願者と保護者の面接をし、その後児童だけのグループ面接も行います。親子面接は、原則としてご両親でお願いしていますが、ご事情によってはどちらかお一人でも結構です。当日、その旨を口頭でお知らせください。グループ面接は、1グループ5~7人くらいでテーマに沿って話し合いをしたり、共同作業をしたりしてもらいます。約20分ほどです。
キリスト教信者ではありませんが、大丈夫でしょうか。また、宗教についての事前理解は必要ですか。
- 本校は、キリスト教の教えに基づいた人間教育を行う学校です。キリスト教による教育にご理解いただけるお気持ちがあれば、ご家庭の宗教は問いません。また、入学前のオリエンテーションの折に創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラに関する絵本を差し上げますのでお読みください。入学後、転入・編入生のみの特別宗教の集まりを放課後に行い、理解が深まるようにしています。
制服は、新しく揃えるのでしょうか。
- 基本的には、すべて揃えていただきますが、制服の一部は中等科になっても着用できます。ランドセルについては中古ランドセルの販売があります。ただし、ご希望が多い場合は抽選となります。
私学からは、受験できないのですか。
- 遠方の私学に在籍していて、保護者の転勤等により転居される事が確定し、お子様の転校も余儀なくされている場合は受験することができます。但し、通学時間は90分以内としています。都内、または近郊の私立学校に在籍されている方は、説明会等でご相談ください。
帰国子女は、どのくらいいますか。
- その年によりますが、毎年数名ずつ入学しています。初等科全体の約15%が海外で生活経験のある帰国子女です。