トップページ > Sophie's diary > 聖フィリピンデュシェーン祝日行事【セカンドステージ】
今日はセカンドステージで聖フィリピンデュシェーン祝日行事がありました。
朝礼では聖フィリピンデュシェーンの生涯を振り返ってお祈り会を行いました。シスター大山から、フィリピンデュシェーンは失敗や物事がうまく行かないことが多い人生でした。だからこそ、人々の悲しみやつらさを感じ取って祈りを捧げることができた人でした。どんなことでも誠実に生きるその姿が周りの人々へ生きる希望を与え、心に深く残る人となりました。私たちもフィリピンに倣って、失敗、成功にこだわらず、誠実に正直に生きることの大切さ、意味深さがあるとお話ししていただきました。
午後はセカンドステージ講演会で、卒業生でいらっしゃる松本直子さんのお話を伺いました。18トリソミーという染色体異常の病気をもって生まれた虎大君のお母様です。1歳までの生存率が10%と言われている病気ですが、ご両親の愛情とたくさんの方々の助けがあり、お子さんは現在中学3年生になりました。
松本さんは虎君が生まれたとき、命のかたまりだと感じたそうです。不安なこともあったそうですが、今楽しいことをしよう、と思い切ってできるだけ多くの体験をさせることにしたそうです。恐れずに一歩を踏み出すこと、怖がらずに経験することの楽しさを虎君が命をかけて教えてくれたとお話ししてくださいました。
子どもたちからもたくさんの質問が出てきました。
松本さんは自分が困っていたとき声をかけてもらい助けてもらったことが嬉しかった、もし困っている人がいたら勇気をもって声をかけて欲しいとお話しされていました。また、やりたいことは本気でやらないとダメだと感じたこと、今一緒にいられることを大切にして、一瞬一瞬を大切に過ごしたいとおっしゃっていました。
その後のふり返りでは、
「松本さんは危険だとは知りながらも虎大君との楽しい時間を過ごす決断は勇気が必要であり、同時に命への感謝の表れだとも感じました。」「人の命がどれほど尊く、大切なものなのかを改めて知ることができました。」
ふり返りの時間はクラスでも深く考え、自分自身と向き合う良い時間となりました。祈り、感じ、考える心に残る一日となりました。