学院ブログ - Sophie's diary -

9年理科 講演会

中等科
高等科
2022.01.24

121日(金)、9年理科の授業で、東京大学総合研究博物館の遠藤秀紀教授に講演していただきました。動物の遺体研究をされている遠藤先生は、研究プロセスと共に『死体とは「進化の歴史書」だ。』(遠藤先生の資料より)ということについて詳しく、そして、楽しく話してくださいました。

動物園で見るパンダやゴリラ、カバ、ゾウなどの解剖の様子も見せていただき、生徒たちは衝撃を受けましたが、動物の進化や構造を考えていく上では、死体解剖が何よりも確かな情報となるのだと学びました。また、CTスキャンの結果から分かる、笹を安定させて持つことのできるパンダの手の構造、進化しても残っているイルカがかつて陸を歩いていた痕跡、左右に開くアリクイの顎の構造などについても教えていただきました。このように、動物は周囲の環境やそこから作り上げられた習慣に適応するために進化していったのだと学びました。今回の遠藤先生の講演を通して、動物の死体に隠された過去の痕跡は、動物の進化の歴史を物語っているのだと知り、『死体とは「進化の歴史書」だ。』の意味を深く理解することができました。

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