校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

1月10日初等科 1月始業の日

2023.01.10

 冬休みを終え、学校生活を始めました。児童は元気に登校してきました。新しい年を始める心で、各クラスの児童に向けて校内テレビで話しました。新しい年を心豊かに実り多く過ごしたいものです。毎年の年賀状に児童は干支にちなんだ言葉遊びを書いてきてくれますので、それも紹介しました。またこの機会に児童には一つのお知らせもしました。2023年4月より、5年生では学年の学級数を一つ増やして4学級として、1学級30人の少人数体制とすることにしています。学級増に伴って、児童・生徒に新しいクラスの名前を昨年秋に募集していましたので、その結果発表を行いました。児童・生徒と考えて選んだ名前で新しい学校生活を作っていきます。

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 新年あけましておめでとうございます。冬休みをご家族と楽しく過ごすことができたでしょう。今日から学校生活を楽しく始めましょう。3月まで、学年末の最後のまとめの時期になります。色々なことを一所懸命にやりましょう。皆さん一人ひとりがしっかりと努力することを期待します。

 多くの皆さんからクリスマスカードと年賀状をいただきました。ありがとうございました。カードにはすてきな絵が書いてあったり、工夫がしてあったり、年賀状には一年の初めの決意が書いてあったり、「ウサギ年」にちなんだ言葉遊びが書いてあるものもありました。お返事しませんでしたが、一枚一枚大切に読みました。皆さんの心がこもっていました。

 一年の始めに目標を立てることは大切です。皆さんはそれぞれどんな気持ちで、今日学校に来たでしょう。このことを一生懸命にやりたい、と目標をもってきましたか?私は皆さんと一緒に「私から私たちへ」を努力したいですし、希望の作り手になることも心がけたいです。

 世界は残念ながら平和ではありません。むずかしい問題もたくさんあって、解決を探していかなくてはなりません。世界の国々が上手に協力できるかどうかも心配です。でも、だからこそ、「私から私たちへ」の心をもち、希望を見失わずに、自分から希望を作っていきたいです。皆さんもきっと同じように考えているでしょう。

 「私から私たちへ」の心で、どんなことがこれからできるでしょうか。

 冬休みの間に、私にはこんなことがありました。お正月の三が日が過ぎて、4日のことです。年末からお正月の間は色々なことが休みになりましたが、ゴミの収集もお休みでした。学校の近くでは、4日の朝には新年始めのゴミの収集がありました。その朝には学校の近所でも、道の決まった場所に、それぞれの家からいつもよりたくさんのゴミが出されました。集めるのは大変そうに思えました。そこにゴミを集める車が来て、ゴミを集める仕事をする人が働いてくれていると、近所の人が何人も挨拶しました。「今年もよろしくお願いします」、「お世話になります」、「あけましておめでとうございます」、「ご苦労さまです」と言っていました。私も挨拶しました。ゴミを集める仕事は大変です。汚いものもたくさんあるかもしれません。でも、地域を美しく保つために誰かがやらなければならない仕事です。いつもはあまり気づかれない仕事かもしれません。しかし、この日に挨拶をしていた近所の人たちは、みんながお世話になっている、ということを挨拶で表していて、新年の良い始まりだと感じました。「私から私たちへ」の一つの例だとも思いました。

 皆さんは冬休みの間に「私から私たちへ」を感じるできごとが何かありましたか? 今日からは学校生活の中で、皆で実行していきましょう。

  きょうは皆さんに一つお知らせすることがあります。昨年の秋に、来年から5年生が4クラスになるにあたっての、新しいクラスの名前を募集しました。募集に応募してくださった皆さんありがとうございました。希望の多かった名前は、フジ、スミレ、アヤメ、などでした。それらを高等科生徒会、中等科幹事会、初等科の児童会の役員の方々にも考えてもらい、先生たちでも相談し、今回決定しました。新しいクラスの名前はフジとします。美しくて落ち着いた日本の花であり、2文字で、イニシャルは「F」となります。応募してくださった方、話し合いをしてくださった児童会の方々ありがとうございました。この4月から5年生はバラ、ユリ、キク、フジとなります。とても楽しみです。

  では、今回いただいた年賀状の中からいくつか紹介します。

 まず、ウサギ年にちなんで、飛び跳ねるほどうれしい気持ちになれる一年になれますようにというものがありました。本当にそうなりたいです。うれしい気持ちになれるように色々なことをチャレンジしたいです。そんなチャレンジに向けて、こういう一枚もありました。「全部やってもいないのに、怖いと思わないで、やってからそれを言えるようになりたいです」というものです。私たちは時々、何かをやる前に心配しすぎて、怖がって、やってみようとしないことがあります。やってみなければ、それがどんなものであるかわかりませんね。まず、チャレンジして、どんなものなのか体験してみることが大切です。まず、やってみよう、という気持ちが伝わってきました。

 「ウサギとカメの話」も皆さんは知っていますね。ウサギはカメと競争するときに、自分は足が速いと思って油断して寝ていると、ゆっくりでも着実なカメに追い越されて、競争に負けてしまいます。年賀状のある一枚には、「カメと共に歩むウサギになりたい」と書いてありました。足の速さやジャンプ力も持ちながら、じっくりゆっくり、カメのように着実に歩むことも忘れずに大事にします、という気持ちだと思います。これもいいですね。

 「ウサギ」にちなんだ言葉遊びもたくさんありました。「ウ」は、うれしいこと、美しいこと、上を見ること、うまくいくこと、裏で支える、後ろ向きにならないというのがありました。

 「サ」は、最後まで頑張る、最高な気持ち、再度挑戦、騒がない、先を見て、また、差別のない、というのもありました。これもいいですね。

 「ギ」は、ギブアップしない、つまり、あきらめない、技術を磨く、ぎりぎりにならない、ぎらぎら輝く、というものもありました。ギフトの心というものもありました。これもいいですね。

 最後に、「うれしいときも、さびしいときも、ぎゅっと手をつなごう」をあげます。これは「私から私たちへ」にふさわしい一枚だと感じます。

 今日からうさぎ年にふさわしく、学校のうさぎの「梅ちゃん」も大切にしながら、皆で楽しい学校生活をしていきましょう。皆さんの笑顔を楽しみにしています。

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