校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月13日おもしろい本を読みましょう(36) 使徒言行録2章・3章

2020.04.13

 今日も冷たい雨の日となりました。前庭の渡り廊下のところは大きな水たまりになっています。初等科生の大好きな水たまりができています。皆さんが学校にいないのが残念です。

 今日のミサの朗読箇所から、第一朗読の「使徒言行録」(しとげんこうろく)をご紹介します。聖書は大きく分けて、旧約聖書と新約聖書の2部になります。イエスの出現前と後と考えることができます。旧約聖書はイエス以前の時代について、新約聖書はイエス以後の記録です。そして、新約聖書は4つの福音書とその他の部分の2つに大きく分けることができます。福音書はイエスの行動と言葉の記録で、それ以降の書はイエスの十字架と復活の後の記録と考えておくとわかりやすいでしょう。つまり、新約聖書の後半にはイエスの弟子たちの活動と、手紙などの書物が集められていることになります。

 「使徒言行録」の最初の部分には、イエスの弟子たちが復活の出来事に出遭ったあとに、どのように活動したか生きいきと描かれています。イエスという師を失った弟子たちが、使徒としてどのように力強く変貌していくかを読むのは興味深いことです。福音書とは異なる味わいのある書です。

 使徒たちは復活したイエスから使命を受けて力強く語り始めます。また、イエスのように病人を癒やす力も発揮します。そのような使徒たちの姿を見て、多くの人が使徒たちのことばを信じるようになっていきます。そして、洗礼を受ける人々が出てきます。また、イエスを信じる仲間たちには一つの特徴が出てきます。それは、分かち合い、ということです。

 「使徒言行録」の2章・3章を読んでみましょう。使徒たちの活動が教会を形作っていく様子を読むことができます。

 上にある絵はルカによる福音書24章13節にある、エマオへと向かって歩いている弟子たちが復活されたイエスに出会うという場面を表しています。その箇所も読んでみましょう。有名な箇所ですから、もうきっと読んだことがあるでしょう。

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