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今日は「ことば」についてお話をしてみたいと思います。
3年生以上の方は、アーノルド・ローベルの『ふたりはともだち』を読んだことがありますね。がまくんとかえるくんのキャラクターは極端であるところがまたおもしろいのですが、案外、自分とはちがう友達が自分には合うのかもしれません。
さて、「親しい」といっても、
・二人はみょうに馬が合う。
・同じ釜の飯を食った仲間だ。
・〇〇さんは小さいころからよく知っていて、気心が知れた間柄なのです。
・心を許した相手に、自分のなやみを打ち明ける。
・〇〇さんは、気が置けない友達だ。
と、さまざまな言い回しがあります。親しくなった背景や具合などによってもどのような言葉を選ぶか、それが実はとても難しいですし、おもしろいところでもあります。
また、友達が悲しんでいるときには、「うちひしがれている」のか、「切ない気持ち」になっているのか、「胸が張り裂ける」ほどの悲しみなのか・・・、一つの感情も実は複雑なのですよね。
笑うと一言でいっても、「思い出し笑い」をしている人もいれば、「腹を抱える」笑いもあれば、「苦笑い」という決まり悪い笑いを浮かべる場合もあります。
ことばをいろいろと知っていくことや、どのことばを使おうかなやんでみることは自分のことをじっくりふり返ったり、相手のことをよく知ろうとしたりすることにつながるのかもしれません。けんかしてしまったときにも、もう少しことばでうまく伝えられるようになったらすてきですよね。
ここでおすすめなのが類語辞典です。こういうことを言いたいけれど、どのようなことばがあるかしら・・・というときにぜひ開いてみてください。
例解学習類語辞典 似たことば・仲間のことば 著/深谷圭助 小学館
和の感情ことば選び辞典 編/芳賀靖彦 学研プラス
大人が使っていることばをじっくり聞いていると、「このことばも使ってみたい!」というときがあるかもしれませんね。ぜひ、気になることばはメモしてみましょう。おうちの方にも聞いてみると、「こういうときには~と言ってもいいかもしれないわね。」とアドバイスをいただけるかもしれません。
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