校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

9月29日初等科朝礼 自分ごとにするには・・・

2021.10.04

 JICAで働く卒業生を招いて行ったセカンドステージ講演会では、世界のできごとについて、人ごとでなく、自分のこととして考えることが大事という言葉がありました。自分のこととするには、どうしたら良いか子どもたちと考えました。上のイラスト、記事中のイラストは児童からの夏のお便りからのものです。 

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 よいお天気の朝を迎えました。校庭の木に大きな緑色のインコがいるのを、学校に来る途中でみつけた方がいます。真っ黒で、頭が赤くて小さく、羽にくっきりした白い線の入っている美しいガをみつけた方もいました。先週の朝礼では、自然を大切にしたイタリアの聖人、聖フランシスコのお話をしました。聖フランシスコは動物の友だちでしたから、この学校に来たらきっと、この学校には色々な生きものがいていいですね、生きものとお友だちになってください、これからもずっと、と言うと思います。聖フランシスコが自然や生きものを大切にする気持ちは、生きものを友だちのように感じ、自然を自分のことのように考えるほどだったでしょう。

 9月22日にはセカンドステージ講演会が行われ、5・6年生はJICAで働いている卒業生の増田京美さんのお話を聞きました。増田さんは世界の色々な国の人を助けたり、共に生きるためのお仕事をしています。たとえば、消防自動車を新しくしたり、地震などの災害の防災計画をつくるための援助の仕事をなさったということです。色々な仕事をして、世界のために働いているのはすごい!とお話を聞いて感じました。このような世界のための仕事の始まりは初等科のハイチデーだそうです。おにぎりのお弁当を食べて、募金をする活動をしたことをお話ししてくださいました。世界の子ども.jpg

 世界のために、と言っても世界は遠いです。世界についての話を聞いても、人ごとになってしまいがちです。人ごとでなく、自分のことにすることが大事です、と話してくださいました。それでは、どのようにしたら自分のことになるのでしょうか。考えてみました。遠い国の人たちのことですが、もし知っている人だったら、もしお友だちだったら、と考えてみるとどうでしょうか。そうしたら、どうなっているのか、何かできることはないのか、と考えるでしょう。知らない人に起こったことは人ごとですが、自分の知っている人に起こったことは自分のことになっていきます。

 それでは、いろいろな話を聞いたときにすぐ忘れないようにするには、どうしたらよいでしょうか。お話はまずよく聞く。よく考えて、質問することがよいでしょう。何かの話を聞いたら、どんなことなのだろう、どうなっているのか、本当にそうかな、このように質問していると、考え続けていくので、すぐ忘れていまうことはないでしょう。

 聖書の中にも、イエスがたとえ話をすると弟子たちが話の意味について質問して、イエスが答える場面があります。イエスが質問することもあります。質問は大事です。

 学校生活の中で、お話を聞いたら、人ごとでなく、自分のこととして考えられるようになりましょう。授業のときにも、そうでないときにも、質問をたくさんしてください。

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