校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

探求は観察から

2025.05.22

4月中旬、前庭のメタセコイアの葉がまだ赤ちゃん葉っぱのころの下校時のことです。3年生か4年生のランドセルを背負った子どもたちが木のまわりに数人いて、一人が手を伸ばしてぴょんぴょん跳ねているのが見えました。何をしているのかなと近づいていくと、その子どもの手には直径2センチ、長さ1メートルほどの葉っぱのついた枝が握られていたのです。そして、枝の切り口をしげしげと見て「なんで落ちてきたんだろう」というので「なんでかしらねえ。鳥さんがちぎったのかな」といい加減なことを答えてしまいました。折れた枝が引っかかっているのに気づき、手に取り、切り口を観察して、疑問を持つ。探求の始まりです。きっとこれからいろいろなことを学んでいくのだろうと頼もしく思いました。

 そして、5月になって、その同じ場所で、12年生の生徒たちが、花壇の植物を観察していました。何をしているのかと聞くと「植生調査です。コドラートを設置します。」「コドラート?」初めて聞く言葉でした。どちらも観察ですが、初等科生から高等科生への成長を感じた出来事でした。

IMG_081こどらーど1copu.jpg

 

*コドラート調査:正方形の枠で区切り、その枠内の生物の種類や個体数などを調査する方法

このページのトップへ
このページのトップへ