校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

わたしの木

2025.04.30

4月に着任する少し前、たまたま手にしたエッセイで、作家の幸田露伴は子どもたちに自分の木を持たせていたという話を読みました。聖心女子学院には大きな木がたくさんあるから、子どもたちに自分の木を決めてもらったらいいなと思っていたところ、もうすでに「わたしの木」を持っていたのです。初等科入学式では、2年生の子どもたちが自分たちの描いた絵のスライドを使って、学校生活の様子を紹介するコーナーがあります。そこで1年生が「わたしの木」を決めていると知ったのは、うれしい驚きでした。

翌日、前庭で遊んでいる子たちに聞いてみると、教えてくれました。前庭の東北の角に立つ、メタセコイヤの立派な木に人気があるようでした。副校長の中塩先生によると、卒業生が学校に遊びに来た時、「わたしの木」は元気でしょうか、と確認する人もいるとのことでした。在校中もそして卒業してからも見守ってくれる「わたしの木」を持っている子どもたちは幸せです。

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