校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月23日 初等科朝礼

2025.04.23

初めまして。この4月に聖心女子学院の校長に着任した藤原恵美です。本校の卒業生で、初中高等科でお世話になりました。ブログで折々の学校の様子をお知らせしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

一昨日、フランシスコ教皇様が帰天されました。深く哀悼の意を表します。神さまの御許でゆっくりお休みになってください。教皇様がお話くださったことを心にとめ、子どもたちと分かち合っていきたいと思います。

初等科朝礼の話より

ご復活おめでとうございます。ご復活はイエス様が大変な苦しみを受けて、お父様である神さまのところに戻られた喜ばしい日です。そのご復活の日の次の朝に、フランシスコ教皇様がなくなられました。みなさんは昨日お教室でお祈りをしましたね。

「教皇」というのはカトリック教会の一番上の、とてもえらい方ですが、フランシスコ教皇様はとても身近に感じられる方です。ひとつには、今から6年前に日本に来られことがあるかもしれません。広島、長崎を訪問され、東京ドームでも大きなごミサがありました。この「教皇フランシスコ訪日公式記録集」という本によると、聖心女子学院の初等科生が48人、中高等科生が157人、ミサにあずかったと書いてあり、写真ものっています。私は残念ながら、行くことができず、中継で見ました。ミサの前に、手すりのついた専用のオープンカーに乗り、温かい笑顔で手を振りながらゆっくり会場を回られ、途中赤ちゃんをさっと抱き上げられたりなさって、教皇様は親しみやすい、やさしい方でいらっしゃると思いました。

貧しい人々や弱い人々を大切にされた、お優しい方だけれども、戦争や争いは絶対いけません、平和な世界にしなさいと、強くはっきりお話になる方でした。また、「ラウダート・シ ともに暮らす家を大切に」という本をお書きになりました。「ともに暮らす家」とはどこのことでしょう。私たちの住む地球のことです。この地球の自然環境が悪くなっていることをとても心配されていました。

世界でおきている戦争や争いも、自然がこわされていくことも、とても大きなことで、私に何ができるのだろう、私には何もできない、と思ってしまいます。教皇様は、何もできないと考えてはいけないと言われました。おうちで、学校で、人を助けてあげること、助けてもらったら、ありがとうと言って感謝の気持ちを伝えること、ものを丁寧に大事に使うこと、このような小さなことから平和は始まります、とおっしゃっています。

さきほど、6年生のお祈りのなかに「小さな平和」という言葉があり、うれしく思いました。フランシスコ教皇様のおっしゃっていることと同じですね。ありがとう、そしてごめんなさいを言う、ものを大事に丁寧に使う。いつもしていること、続けていきましょう。

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