校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

3月13日ファーストステージ修了式

2025.03.13

 4年生はファーストステージを終了して、5年生からセカンドステージに進級します。セカンドステージからの新入生も迎え、教室も中央校舎に移動し、初等科生活の中で1つの大きな区切りの時を迎えます。この学年末に3年生と共に聖堂に集まり、区切りの時を祝い、祈りました。画像はファーストステージ修了を記念するご絵です。シスターオニールという20世紀初頭のカナダの聖心会シスターの手によるものです。

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 ファーストステージの修了の時を迎えました。おめでとうございます。

 初等科の中で一段階高いところに上がります。皆さんはもう準備ができているでしょう。4年生としてこの1年間は特に、ファーストステージのしめくくりをして、リーダーとして下級生のお手本となることを考えてきたと思います。一人ひとり自分の中でがんばってきたから私は大丈夫と思えていますか?心配なことがあったら、それも心に受けとめておきましょう。そして、学年として協力して進んでいきましょう。

 セカンドステージで大事なことは、一人ひとりが自分の考えをもつ人になる、そして、相手の考えも大切にする人になって、学年として協力するということです。4月になったら新しいお友だちが入学してきます。とても楽しみです。新しいお友だちが、よい学校だな、よい人たちがいる学校だなと思えるように、お互いにお友だちを大切にしてください。お友だちを大切にすることは実は自分を大切にすることです。

 この間、皆さんの学年の集いを聞かせていただいて、大事なことを聞いたと改めて考えています。皆さんの中には、確実にセカンドステージ生となる準備ができている人がいると感じました。その時に聞こえたことの中で、私が特に大事だと感じたのは、「嫌なことは嫌と言う、人に流されない」という言葉でした。皆さんの心にも残っている言葉と思います。

 皆さんはものごとを見たり聞いたりしたときに、一人ひとり心の中で色々なことを感じているはずです。友だちから何か聞いたときに、自分の考えや感じをもつ。これはセカンドステージに向けて成長してきた人にできることです。幼い子どもは自分の考えや意見をはっきりとは持っていません。そして、子どもはまわりの人が感じていることをあまり想像することができません。人を本当に思いやることができるのは成長した人です。そして、成長した人がすることは、自分の感じや考え、意見を大切にすることです。流されずに、自分が本当に良いと思うことをしていくことです。誰かを仲間はずれにしたり、人を大切にしない言葉を言ったりすることは、まだ心が育っていない人がすることに思えます。もしかしたら、このような自分勝手な考えを大人でさえもっているかもしれません。でも、ほんものの大人は良いことと良くないことを見分ける力ももっている、良いことは良いこととして選ぶ力をもっている、良くないことは良くないと言って、選ばない力も持っている。これが大事なことで、先ほどの「嫌なことは嫌と言う」、ということとつながっていることです。

 今のお話は少しむずかしかったかもしれません。しかし、ファーストステージを終える皆さんは心が育っている段階に足を踏み入れているでしょう。4月からはセカンドステージ生として、自分の心に正直に、何が大切なことか自分の心でしっかり感じながら進んでいく段階です。ほんものの大人に向けて進んでいきます。お互いに助け合いながら、ほんものの心の持ち主の学年になっていってください。皆さんの4月からの新学年の学校生活が楽しいものとなるように、皆さんが良い学年ですねと言われるようになっていくことを期待しています。

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