トップページ > Spirit of "Mikokoro" > 11月27日初等科朝礼 クリスマスに毎年イエスの0歳を祝うのはなぜ?
中高等科に続いて、初等科でもクリスマスに向けてのプラクティスを始める頃となりました。クリスマスにはイエスの降誕を祝いますが、毎年イエスの誕生を祝います。考えてみると、毎年0歳を祝っていることになります。その「なぜ?」を子どもたちと共に考えてみました。
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もうすぐ12月です。クリスマスの準備の季節です。ウィッシングの歌の練習もしているでしょう。プラクティスももうすぐ始めます。プラクティスは大切な心の準備です。今年のテーマは何でしょう?クリスマスが楽しみになります。
クリスマスが何のお祝いだか、皆さん知っていますね。イエスが生まれたこと、誕生を祝います。クリスマスはイエスの誕生日です。こんなの当たり前の知識です。
誕生日はとても大切な日です。皆さんにもうれしい大事な日です。毎年「何歳になりました」とお祝いします。6歳、7歳、8歳、9歳、10歳、11歳、12歳と毎年一つずつ年を重ねて、だんだん大人になっていくお祝いです。でも、クリスマスのイエスの誕生日には、毎年生まれたことをお祝いしています。毎年0歳を祝っていることになります。不思議です。
イエスが本当に生まれたのは2000年以上も前の出来事です。だから、もし、今も生きていれば2千何歳ということになります。それから、イエスが十字架で亡くなったということも本当です。イエスは特別な方です。そうだとしても、なぜ毎年クリスマスにイエスが生まれたことをお祝いするのでしょうか。それは、私たちの心に毎年新しく生まれていただくためです。私たちが毎年自分の誕生日をお祝いして、一年ごとに年を数えていくように、一年間という区切りはとても大切です。お誕生日が来ると、一つ大きくなりました、これからどうなるのかしら、何か新しく始まるかしら、これから楽しみ、と思いませんか?
クリスマスには、イエスが生まれたときのことを思い出してお祝いします。昔のことでも、皆でお祝いすると、皆の心でイエスが生き生きとします。この「生き生き」な感じが、イエスが心に生まれてくださるということにつながります。だから、クリスマスにはイエスに私たちの心の中に生まれていただいて、イエスに心の中で大きくなっていただいて、イエスと一緒にこの一年を過ごしましょう、そういうお祝いの時なのです。そして、この「生き生き」した感じに心がなるように、プラクティスをします。
私たちは忙しかったり、自分のことばかり考えていたり、好きなことばかり気にしていたり、目に見えるものにとらわれていたり、人と比べたりしていると、心の中がごちゃごちゃになって、ふさがってしまうことがあります。心の中が整理されていないと、イエスに来ていただく場所が心の中になくなってしまいます。だからプラクティスをします。プラクティスはイエスに来ていただく、すてきな場所を自分の中に作ることです。その場所があれば、イエスは私たちの中で生き生きできて、赤ちゃんからどんどん大きくなって、私たちと一緒にいてくださるでしょう。
待降節はクリスマスに生まれるイエスのために、心の中にすてきな場所を準備するときです。みなでプラクティスをがんばりましょう。