トップページ > Spirit of "Mikokoro" > 11月14日中高等科 聖フィリピン・デュシェーン祝日の朝礼
聖心の創立者聖マグダレナ・ソフィアに次ぐ聖人、聖フィリピン・デュシェーンの祝日は11月18日です。中高等科では13日にセカンドステージ、14日にサードステージが聖堂朝礼で祝日の祈りを行いました。ファーストステージは11月19日に行います。聖フィリピン・デュシェーンが1818年にアメリカに渡り、聖心の学校を創立すると共に、先住民であるインディアンへの宣教を志し、困難を乗り越えて行った生涯を思い起こして祈ります。神のみこころのままに生きた聖人の生涯から学ぶ機会でもあります。ソフィア委員会の生徒たちが祈りをリードして進めました。短時間の行事ですが、大切な機会として心を込めて行いました。生徒たちはオレンジ色のリボンを聖フィリピン・デュシェーンのシンボルカラーとして、一日胸に飾りました。画像はデュシェーンホールにある聖フィリピン・デュシェーンの生徒によるモザイク画です。
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聖フィリピン・デュシェーンの祝日行事の日を迎えました。一年に一度の祈りの朝礼です。集まって祈る意味は何でしょう。先日の朝礼でも話した通り、聖人と私たちのいのちは神さまのもとでつながっています。聖人は神さまのもとにあって、私たちと共に祈り、支えてくれる存在として、私たちと祈りによってつながっています。このつながりはいつもあるものですが、祝日の日には特別なものです。私たち一人ひとりの祈りを聖フィリピン・デュシェーンが受け取って励まし、共に祈ってくださいます。聖フィリピン・デュシェーンの生涯からも学びたいものです。
聖フィリピン・デュシェーンは成功には恵まれませんでした。いい加減であったので成功しなかった、ということではありません。フィリピンは成功だけを求める人ではありませんでした。ニードがあるところには、貧しいところでも赴きました。そこで活動してうまく行くようになると、他の人に任せて、自分は困難な現場に行きます。だから、成功はいつもフィリピンにではなく、他の場所にありました。弱い立場の人、困っている人を大切にし、困っているところに自ら行く人でした。貧しい人や先住民を大切にし、自分も質素に生活し、率先して辛い状況に踏み込んでいきました。
聖フィリピン・デュシェーンは語学ができない苦しみをよく知っていました。フランス人としてアメリカに渡り、英語を学ぶことができませんでした。まして、先住民の言葉を学ぶことはできませんでした。人とコミュニケーションできない苦しみや、人の役に立てないという思いを持っていました。
人のために最大限のことをしました。何もできることがないという場合には、祈りを捧げましたが、本気で祈りました。
このような方ですから、私たちが祈りの中で困っていると言えば、必ず助けてくださいます。私たちの弱さに寄り添って、祈ってくださいます。何かがうまく行かない苦しさを分かってくださる方です。そして、私たちと共に祈ってくださいます。
イエスを大切にし、イエスの愛を広めたい、その一心で生き、聖なる人となっていきました。その方が私たちのために祈ってくださる、そのように思って祈り、この一日を過ごしましょう。