校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

11月12日中高等科朝礼 11月はカトリック教会の死者の月

2024.11.12

 11月の日々、正門からの坂道のイチョウも色づき始めました。18日には聖心会の第2番目の聖人フィリピン・デュシェーンの祝日を迎えます。明日からステージごとに祈りの行事を設けています。聖人に祈る意味について考えました。

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 11月も半ばにさしかかっています。11月はカトリック教会では死者の月です。亡くなられた方々を思い起こして祈ります。秋の深まりと共に、草花が枯れたり紅葉して落ち葉となったりすると、季節の移り変わりを感じさせられます。いのちの移り変わりや死についても考えさせられます。

 皆さんは若々しくて、いのちに満ちていて、未来があります。しかし、「死」とは何だろうと考えることもあるかもしれません。おじいさまやおばあさま、近しい方が亡くなられるという経験をした人もいるかもしれません。死による別れは本当に辛いものです。それでも、キリスト教では、私たちのいのちは地上の死で終わりとは考えていません。イエスが復活されたように、私たちは死の後にも、神さまの元で新たないのちをいただくと考えています。とは言え、何か別のものになって、地上にまた生き返るということではありません。私たちのいのちは一度だけのものです。神さまからいただいて神さまのもとに帰る、一度だけの人生なので、どのように生きるかを問われるとても意味深いものです。

 亡くなられた方々は神さまのもとで私たちのために祈ってくださる、見守ってくださる存在です。私たちも思い起こして祈ります。祈ることで、私たちはつながっています。聖フィリピン・デュシェーンの祝日行事に私たちは朝礼で祈ります。遅刻しないで集まりましょう。祈りは一方的なものではなくつながりです。フィリピン・デュシェーンに私たちは祈り、フィリピン・デュシェーンは私たちのために祈ってくださいます。祈りによって、いのちのつながりに加わります。皆で共に祈ることはいのちの関わりを作ることです。その味わいを皆で作りたいものです。

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