トップページ > Spirit of "Mikokoro" > 9月4日初等科朝礼 ウクライナからのお手紙、私たちからの贈り物 平和を作るには
初等科校舎の大きな掲示板にはウクライナの子どもたちから送られてきた手紙や絵が掲示してあります。初等科が交流を始めた学校の子どもたちからのものです。上の画像がその掲示です。今回はウクライナとの交流のその後について話しました。
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初等科校舎の先生たちの玄関の近く、講堂に上がる階段のところにある掲示板には、ウクライナからきたお手紙が掲示してあります。もう見ましたか?ジトーミルという町の第28学校の方たちから送られてきました。とてもきれいです。皆が一生懸命に描いてくれたことが伝わってきます。ウクライナの美しいものや皆で大事にしていることが書いてあります。私たちに知ってほしい、伝えたいという気持ちで書いてくれたのでしょうし、私たちと友だちになりたいという気持ちなのでしょう。とても遠く離れた国の人たちなのに!と思います。
掲示板をじっと見ていると、考えてしまいます。これを書いてくれた人たちは皆元気にしているでしょうか。どうしているでしょうか。とても心配です。この頃戦争がまた激しくなっているそうです。
初等科の皆さんは7月に文房具を集め、児童会の皆さんが箱に詰めてくださって、送りました。そうしたら、8月に荷物が着きましたというメールが来ました。とても喜んでくださいました。戦争をしている国にもちゃんと荷物が届くということもわかりました。9月に学校が始まったら、3日に子どもたちに渡しますということだったので、昨日が3日でしたから、どうだったかしらと思ってメールしてみましたが、まだお返事はありません。77人の子どもたちに配るということでした。ウクライナではこの頃また戦争が激しくなっているということなので、学校に行かれていないかもしれません。とても心配です。
戦争はとても大変なことです。早く平和になってほしいです。平和に向けて、子どもの皆さんに何かできることがあるでしょうか。
この夏休みに聖心インターナショナルスクールの英語のサマースクールに行った方たちがいるでしょう。聖心インターナショナルスクールには色々な国から生徒が集まって、皆で英語で勉強しています。そこで、ある学年にはロシアとウクライナと両方の国の生徒がいるそうです。悲しいことに国同士は対立して戦争になっていますが、聖心の学校では別です。それぞれの人を大切にします。どの国の人も、対立している国同士の人でも、一緒に学びます。そして、お互いを大切にして、一緒に平和のために祈ります。こういうお話を聖心インターナショナルスクールの先生から聞きました。
とても大切なことです。平和を作るための力になります。そして、これは子どもの皆さんにもできることです。人を国や、外側のことで決めつけない。その人のことをよく知るようにする。そう考えると、私たちはウクライナのことも、ロシアのことももっと知らなくてはなりません。一人ひとりのことを誰でも大切にします。
クラスにも色々な人がいるでしょう。仲の良いお友だちも、好きなお友だちもいるでしょう。でも、違う感じの人、よくわからない人もいるでしょう。そのような人のことも決めつけたり、避けたりしないようにしたいです。それが自分の周りに平和を作ることになります。そして、それが世界の平和につながっていきます。
ウクライナからお返事が来たら、また皆さんにお知らせします。