校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

5月29日初等科朝礼 南相馬の人々とウクライナの人々の交流 写真集をいただいて

2024.05.29

 前庭での初等科朝礼は皆できちんと整列して、朝の祈りから始まります。今回は南相馬在住の聖心会シスター穎川から送られて来た「友よ!」というチャリティ写真集を紹介しました。上の画像です。これは南相馬小高区の小林友子さんが代表を務められている「希来基金」というウクライナを支援する団体が、2022年4月に作成されたものです。南相馬の人々と、ウクライナでチョルノーブィリ原発事故被害者を支援するジトーミルの人々の交流が記録されています。今回はこの写真集を紹介しながら、ウクライナの人々との関わりに、何か私たちも加わらせていただけることはないかと子どもたちとさぐっていきたいと考えました。福島県はどこにあるか知っていますか、という冒頭の問いに対して、「知っています」という頷きがたくさん返ってきました。そして、最後の呼びかけにも、たくさんの頷きが返ってきました。

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 皆さんは福島県がどこにある県か知っていますか?東京の北の方にある県です。埼玉県・千葉県があり、群馬県・栃木県があって、福島県があります。品川から常磐線という電車に乗ると、千葉県から茨城県の海の方を通って、福島県の南相馬に行くことができます。南相馬には今、聖心会のシスターが二人住んでいます。シスター穎川とシスター長谷川です。シスター穎川から、ウクライナの人々の写真がいっぱいの小さな本を送っていただきました。この写真集には、南相馬の人々とウクライナの人々の交流の写真がたくさんあります。どうして、そのような交流が始まったのか、お話しします。

 2011年に東日本大震災という大きな地震がありました。南相馬は津波の被害も受けて大変でした。そして原子力発電所が近くにあり、発電所も津波の被害を受けたので、大きな事故となりました。事故があったとき、南相馬の人たちはとても大変で、発電所の近くの町の人々は避難しなければなりませんでした。そんな時に南相馬の人々とウクライナの人々の関わりが始まりました。

 ウクライナにもチョルノーブィリという所に原子力発電所があり、事故があって大変なことがありました。そこで、チョルノーブィリの人々は、福島の原子力発電所の事故の後、福島の人たちが大変なことをすぐわかって、支援物資を送ってくれました。そこから、南相馬の人々とウクライナの人々の交流が始まりました。日本から支援のお礼にウクライナを訪ねていったり、ウクライナの人が南相馬に来たり、色々な交流があったそうです。しかし、2020年にコロナウイルスが流行して、色々な交流は中止になってしまいました。そのうちに、今度はウクライナで戦争が起こり、南相馬の人々はウクライナの人々についてとても心配して、この写真集を作りました。前に訪問した小学校も爆撃で破壊されてしまったそうです。今は避難している人たちとオンラインで交流したりしているそうです。

 今回、シスター穎川はウクライナの子どもたちの状況を私たちにも知ってほしいと思って、この写真集を送ってくださいました。ジトーミルというところの子どもたちと交流しているそうです。それで、もし何か支援のために協力してくれますかと頼まれたら、皆さんはきっと協力してくれますね。これから皆さんに呼びかける時には、ぜひお願いします。この写真集を皆さんも見られるように工夫します。

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