校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

5月21日中高等科朝礼 聖霊は私たちの上にも

2024.05.21

 中高等科は17日に好天に恵まれて体育大会を行うことができました。今週は25日の創立者の祝日を前に、22日に創立者の祝日行事を行います。全校でミサに参加し、小林聖心卒業生でパラリンピックスキーヤーの神山則子さんを招いて講演を伺うことにしています。どのようなお話を伺うことができるのか楽しみです。7年生は宗教の授業で創立者について学んだことを職員室前のスペースに展示しました。創立者の言葉について、自分達の考えを表現しています。上級生たちにもぜひ見てほしい内容となりました。上の画像です。朝礼では、カトリック教会で19日に祝った聖霊降臨を取り上げました。

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 19日の日曜日、カトリック教会では聖霊降臨の祝日を祝いました。「降臨」というのは、聖霊がイエスの弟子たちに降ってきた出来事です。聖書では、「使徒たちの宣教」の2章に記述があります。イエスは復活されてから、しばらく弟子たちと共においでになり、天に昇られます。それを「昇天」とも言っています。この後、イエスは再び姿が見えなくなり、出会えなくなりました。それからまたしばらくして、ある時、弟子たちが集まって祈っていると、特別な体験をしたのです。聖書にはこのように書いてあります。

 「五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、突然激しい風が吹いてくるような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、霊が語らせるままにほかの国々の言葉で話し出した。」

 不思議な出来事です。弟子たちは急に何か新しい言葉を語り出しています。聖霊は、父と子と聖霊の聖霊で、三位一体の神です。その聖霊が一人ひとりの上に降って来て、その人を満たしてくださったという出来事です。イエスは、自分の後に聖霊が来て語ってくれる、ということを弟子たちに話していたので、そのことが実現したと言う出来事でした。弟子たちはこの体験をして、イエスの言っていたことはこのことだったのかと思ったでしょう。

 弟子たちは皆で一緒に神様の力を共有体験しています。そして、それは言葉を語るということでもありました。神様と共に語るというような、力強い、確信にあふれたことだったのでしょう。そして、また、この体験はこの時の弟子たちだけのものではなく、イエスを信じる人皆に開かれているものでもあります。ですから、私たち皆に対して聖霊が共にいてくださるということです。それが実現するかどうかは、私たちが気づこうとするか、感じようとするか、聖霊と共に生きようとするかによっているということになります。

 私たちが沈黙して心の静けさを保つとき、神様は共にいてくださり、聖霊が私たちの内に働いて、心を落ち着かせたり、温かくしたり、よい考えや言葉を思いつかせてくださる、そう考えるととてもすばらしいことです。聖霊降臨はそのような恵みのことではないでしょうか。

 そして、もしかしたら、先日の体育大会で、何かの競技や演技の前に皆さんが集まって円陣になって、かけ声をかけ合っていたとき、皆さんの心が一つになったと感じたとしたら、皆の気持ちがあって、よいパフォーマンスができたと感じたなら、あるいは、思いがけない展開にがっかりした時に友だちと励まし合えたなら、そのような時に聖霊が皆さんと共にいて、働いてくださっていたかもしれません。聖霊降臨はそのような恵みです。

 

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