校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

初等科朝礼 2月28日 「聞く」ことを大切に

2024.02.28

 2月も終わりとなり、学年末の行事も近づいてきました。ふり返りやまとめの時期を迎えています。学年の行事として「学年の集い」を行って、お互いのふり返りを発表し合います。今回は「聞く」ことについて考えました。

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 学年末になり、今年の1年間や後期のふり返りをしているでしょう。色々考えて、自分の考えを書いてみます。学年の集いでは、発表する人もいるでしょう。発表する方は頑張ってください。そして、人の話を聞くことは本当に大切です。人の意見を聞くと、このような考え方もあるのかと学ぶことができ、新しい考えが広がります。

 感謝のミサもあります。初等科では、みこころの祝日のミサと感謝のミサと2回行っています。6月のみこころの祝日のミサでは、神父様はミサではどのような服装をしていて、どのようなお話をしたり、動作をしたりするのか、良く見て、聞いてみましょうと皆さんにお話ししましたが、覚えていますか?ミサでは、歌を歌うところ、聖書の朗読を聞くところ、神父様のお話を聞くところ、皆で祈るところ、そして、神父様がパンとブドウ酒を捧げて感謝して祈るところがありました。お祈りの中でパンとブドウ酒を使うのは、お食事に似ているようでした。

 イエスは人々とお食事をすることをとても大切にしていました。食べ物を分かち合うことは大事なことです。自分だけが食べるのではなく、人と一緒に食べることを大事にしました。そして、色々な人と一緒にお食事をしました。食べることは大切です。お食事を食べると元気になるし、おいしいものを食べるとうれしくなります。食べることは生きることとつながっています。イエスの時代のお食事はどのようなものだったのでしょうか。今の時代とは違います。その頃はパンとブドウ酒を食べていたので、ミサの中でもパンとブドウ酒を使います。

 今回のミサでは、ミサの真ん中くらいのところで、神父様が「これを私の記念として行いなさい」というところがありますから、それをよく聞いていてください。大事な言葉です。どのようなところで、この言葉が出てくるのかよく聞いておきましょう。

 「聞く」ということはとても大事なことです。「モモ」という本を知っていますか?上級生の中には読んだことがある方がいるでしょう。下級生の方々は読めるようになる時を楽しみにしていてください。この本の中には「モモ」という不思議な女の子が出てきます。モモは人の話を聞くのがとても上手な子どもで、モモの周りの人はモモに話を聞いてもらってとても幸せです。人にお話を聞いてもらうと、とてもうれしくてたくさんお話ができます。でも、モモの住んでいる町に、幸せについて別のことを言い出す人々が入ってきます。そうすると、人々はモモの周りでお話をしたり、聞いたりすることをやめてしまいます。別のことの方が良いような気がしてしまいますが、実はだんだんつまらなくなっていることに気づきませんでした。「モモ」の本は、何を聞くことが大事か教えてくれます。

 「聞く」ことを大事にしましょう。誰かにお話を聞いてもらうととてもうれしいです。人のお話を聞いていると、周りに人が集まってきます。そして、人のお話を聞いていると、お話を聞いてくれる人も現れます。学年の集いではしっかり聞く。ミサの中でもしっかり聞く。聞くことを大事にしましょう。

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