校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

1月17日 初等科朝礼 女の子でも何でも学ぶ

2024.01.17

 セカンドステージ生は百人一首大会を行いました。今年は4年ぶりに全員での対戦です。4学年の縦割りグループで行いました。朝礼ではそれにちなんだ話としました。女性がたしなむことを求められ、許されていた歌という形式に込められた女性たちの思いを児童・生徒が読み取ってくれることを願っています。1月17日を迎え、児童の祈りでも能登半島地震と共に阪神淡路大震災のことを思い起こし、神の恵みと支えを祈りました。

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 寒い朝となりました。被災地の方たちはどのようでしょう。29年前の1月17日には阪神淡路大震災が起こりました。この日の朝早くのことでした。神戸の人たちは今日も祈っているでしょう。私たちも先ほどのお祈りにもあったように、忘れないで祈りましょう。

 今年の能登半島の地震の被災地の方々のために私たちもできることをしましょう。たくさんあります。ニュースを見て、状況を知ることも一つです。祈ること。募金をする機会があったら協力しましょう。そして、自分たちがもし大きな地震に遭った時にどうしたら良いか考えておくことも大切です。被災地の方たちは、自分たちは今はとても大変だと感じていらっしゃる。でも、他の人が同じような被害に遭わないように、なるべく被害に遭う人が少なくなるように、気をつけてと思っているでしょう。ですから、私たちは学ばせていただきましょう。どうしたら自分の身が守れるでしょうか。日本は地震のある国なので、いつ、どこで地震があるかわかりません。皆さんの家でもきっと考えてみたでしょう。学校にいる時は大丈夫です。みんなで助け合います。一番心配なのは、家と学校の間です。家の人と一緒によく考えておきましょう。

 セカンドステージの皆さんは百人一首大会を行います。5年生から8年生は皆準備しているでしょう。1年生から4年生の皆さんも知っているでしょう。百人一首はカルタです。100枚の札に歌が書いてあります。歌と言っても、今の私たちの歌とは違います。5・7・5・7・7の31文字だけで書きます。これだけの字数の中に、気持ちや考えをいっぱい入れて表します。よく考えて言葉を選んで書かなければなりません。昔の人は短い言葉で表すことを大切にしていたということでしょうか。誰かが作ったよい歌は、皆で大事にして覚えたり、使わせていただいたりしてずっと大切にしてきたので、今の私たちにも伝わっています。

 日曜日の夜にNHKのテレビで歴史のドラマ番組があります。毎年1月に新しいものが始まります。今年は女の人が主人公です。源氏物語という物語を書いた紫式部という人で、1000年くらい前の人です。今の時代とは随分違います。その頃の女の子はこれをやります、女の子はこれはやってはいけませんということがはっきり決められていました。今の皆さんは何でも学びます。国語も算数も理科も英語も、体育も学びます。でも、1000年前の女の人はやって良いことと、やってはいけないことが決められていました。ドラマの中では、主人公はまだ若い年頃ですが、自分の好きなことができないと感じています。

 今の皆さんは何でも学び、挑戦することができるので、何でもやってみてほしいと思います。好きなことはもちろん、あまり好きでないこともやってみましょう。やってみることによって、自分の知らないことが見えてきます。皆さんは何でもやってみることができますが、世界の中には女の子はこれをします、これはしません、ということが決められている国が今でもあります。でも、皆さんは何でもやってみることができますから、何でも挑戦してみましょう。そして、自分のやりたいこと、好きなことをみつけましょう。5・6年生の皆さんは百人一首大会がんばってください。

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