校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

11月29日初等科朝礼 耳を傾け、問いかけるーイエスに気づく人になる

2023.11.30

 11月の終わりを迎え、校庭でもモミジやイチョウ、サクラの葉が美しく色づいてきました。クリスマスに向けて心を整える頃になり、今年のプラクティスについて子どもたちと考えました。画像は児童の図工の作品です。

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 11月の終わりになり、新しい年が近づいてきました。来年のカレンダーも見られるようになってきました。教会でも新しいカレンダーになります。まず、クリスマスの前にはアドベントカレンダーがあります。クリスマスまで毎日その日の窓を開けると、楽しいものがみつかります。アドベントは待降節のことです。12月25日のクリスマスの日まで、毎日を大切に、楽しみにクリスマスを待つためのカレンダーです。

 プラクティスも同じように、毎日が大切です。急にクリスマスにはならないですし、途中で抜けてしまった日があったらもったいないです。私たちは毎日少しずつ一歩一歩クリスマスに近づきます。

 今年のプラクティスは「耳をかたむけ、問いかけよう」です。これはクリスマスに向けて、とても大切なことです。聖書のイエスの誕生の物語を思い出してみましょう。イスラエルの人たちは長い間イエスのことを待っていました。どのような人なのかはわからないけれど、イスラエルを正しい道に導いてくれる人、イスラエルを助けてくれる人が来ることを期待して待っていました。そのはずなのに、イエスが生まれたとき、それに気づかなかった人がたくさんいました。

 イエスが生まれたとき、どのような様子だったでしょう。旅をしてきたマリア様とヨゼフ様には泊まるところがありませんでした。それで、動物のいるところに泊まることになり、そこでイエスは生まれました。宿屋の人たちは、イエスが生まれることがイスラエルが待っていた人の誕生とは気づかなかったのでしょう。イエスが生まれたときに訪ねてきたのは、羊飼いたちと遠い国の学者たちでした。

 羊飼いはどうしてイエスを訪ねてきたのでしょう?羊飼いたちは山の上の草原で羊を飼っていたら、天使たちが来て、イエスが生まれたことを教えてくれたのです。羊飼いたちがいたところはとても静かな場所で、羊飼いたちは天使の声に耳を傾けました。そして、「聞いたことが本当かどうか確かめに行ってみよう」と問いかけました。もし、「ありえない」と思ってしまって、問いかけなかったら、イエスに会うことはできませんでした。

 三人の博士はどうだったでしょう。遠い国で星を見ました。星は夜の静かな時に見るものです。星はたくさん輝いていますから、いつもよく観察していないと、新しい星が現れても、その違いに気づくことができません。博士たちは耳ではないけれど、目を凝らして良く見て、問いかけました。あの星は何だろう?何を示しているのか?そして、「確かめに行こう」と旅をして、イエスのところに行きました。

 羊飼いも博士たちも、耳を傾けて、問いかけて、イエスの誕生を知りました。この人たちは心の中がすっきり整理されて、大事なことに気づくことができました。問いかけて、たずねて、見つけた人たちです。私たちも色々なできごとや人の言葉の中に、大事なことを見つけることができるでしょう。

 クリスマスで祝うイエスの誕生は歴史の中では2000年以上前のできごとです。そして、それからずっとイエスは私たちといつも共にいてくださいます。それなのに時々見失ってしまったり、見えなくなってしまうことがあるかもしれません。だから、毎年のクリスマスにイエスの誕生をもう一度よく思い出して大切にします。

 イエスが生まれたとき、とても大事なことなのに気づかなかった人が多かったとしても、私たちは気づく人になりたいです。見逃したり、聞き逃したりしたくありません。

 イエスはいつも私たちと共にいてくださいます。このことを耳を傾けて、問いかけて、見つけましょう。私たちが気づかなければならない大事なことは何でしょう。イエスは何を私たちに教えてくださるでしょうか。これからプラクティスを大切にして、見つけましょう。

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