校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

10月10日初等科 後期始業式

2023.10.10

 秋らしい気候のなか、初等科も後期を迎え、始業式を行いました。新たな気持ちで学校生活に取り組みます。午後にはさっそく、保護者のご協力により、緊急時引き取り訓練も行いました。上の画像は6年生の図工作品、立体図形のデザインです。秋には様々な実りを期待したいものです。

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後期の始まりの日となりました。急に秋らしくなりました。この良い季候の中で、新しい気持ちで後期を始めましょう。

 後期には、たくさん学びましょう。授業や読書や、考えたり、学んだりすることに落ちついて取り組みましょう。学校目標は「私から私たちへ 対話:問いかけ、話し、聞く」です。後期も何ができるか、皆で取り組みましょう。たくさんの良い対話ができるよう期待しています。

 「問い」を出すことはとても大切です。どうしてかな、なぜ?という問いを大事にしましょう。問いを出すことは、自分から考えることです。「よくわからない」というのも大事な問いかもしれません。「わからない」ということをそのままにしないで、「わからない」から「わかった」に変わっていかれるとよいです。どうしたらそうなれるか、自分に質問してみたり、先生やお友だちに聞いてみたらどうでしょうか。

 これまでにも皆さんに紹介してきた「聖心の生活」という小さな本に、聖心では「自分で考えることが大切」と書いてあります。聖マグダレナ・ソフィアの時から、聖心の学習では、自分で考えることを大切にしてきました。何かを正しく覚えることも重要です。でも、それはしっかり考えるための材料です。「自分で考える」ためには、自分で質問するということが必要です。

 「聖心の生活」で学習について書いてあることで、もう一つ大事なことは、お互いに学ぶ、学び合うということです。自分だけがわかればよいのではなく、わかったこと、考えたことを皆で出し合って、大きく、深くしていくということです。そのためにどうしたらよいか、と書いてあることは、お互いの学びを大事にすることです。一人ひとり違った考え方をもっているし、学び方も違います。たとえば算数で、同じ問題でも色々な解き方が出てくることを、皆さんも知っているでしょう。そして、すぐ答えが出せる人もいれば、ゆっくり考えるのが好きな人もいます。だから、お互いにそれぞれが学べるように、教室ではルールも守ることも大事だと書いてあります。たとえば、授業の始まりや終わりにけじめをつける、先生の話はきちんと聞く、静かに一人で考える時間はお互いに静かにする、授業に必要なものはきちんと忘れものをしないでそろえる、このようなことがあるでしょう。ルールや約束は、決まっているから守らなければならないということではなく、皆がお互いを大切にするためあるものだ、ということを考えて守ることが大事です。ルールや約束を皆が守ることで、お互いに安心できて、落ち着いた雰囲気を作ります。安心できるということは大事なことです。自分のことだけでなく「私から私たちへ」となっていくために、ルールや約束を守って協力する、このことがルールや約束の大事な意味です。

 このことを、皆がわかって行動できたら、とても楽しい毎日になるでしょう。

 後期にも色々な行事があります。後期の行事も楽しみながら、たくさん学び、充実した学校生活にしていきましょう。

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