校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

9月27日初等科朝礼 弱い立場の人々を大切にする

2023.09.27

 初等科でも前期の終わりが近づき、子どもたちの気持ちも引き締まってきました。その中で、異学年交流の楽しい時間もありました。上の画像は1年生と5年生の交流のお弁当の場面です。児童会も今週は挨拶のために役員の児童が毎朝校門に立っています。

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 朝、正門を通ったら、児童会の方々がご挨拶のために立っていてくださいました。皆さんもご挨拶できましたか。朝、元気よくご挨拶できると、気持ちよく一日が始められます。

 前期の終わりが近づいてきて、学年の集いの時期になりました。1年生・2年生・3年生の集いに中塩先生と一緒に参加しました。作文を読む方は心をこめて発表し、皆でしっかり聞くことができ、一人の方の考えたこと、感じたことが皆のものになっていく時間になったと感じました。4月から「私」が学んだことや気づいたことが、皆のものになって、広がっていきました。これは大事なことで、うれしいことでもありました。良い時間を過ごしました。後期末には、4年生・5年生・6年生の集いに行くことにしていますので、楽しみです。

 さて、先週は2日間の祭日がある週でした。まず9月18日月曜日は何の日でしたか?学校もお休みでした。この日は敬老の日でした。おじい様、おばあ様に何かしてさしあげられましたか?年を取られた方のお話を聞いたり、考えてさしあげたりすることができましたか?先週シスター足立が朝礼でインドネシアのお話をしてくださったときには、インドネシアは子どもや若い人がたくさんいる国です、ということでしたが、日本は、子どももいますが、年をとった方もたくさんいる国です。年をとられた方は、身体が弱くなったり、病気があったり、不自由なことも多い、弱い立場の方がですが、昔のことを知っていて、知恵のある方々です。大切にお話を聞きたいです。

 では、もう一つの祭日は何でしたか?9月23日土曜日は秋分の日でした。ちょうど昼と夜の時間が同じになる日です。夏の間は太陽の出ている時間が長かったですが、秋分の後はだんだん短くなって、秋から冬になっていきます。先週の祭日はこの2日でした。

 しかし、カトリック教会にはもう一つ大事な日がありました。それは9月24日日曜日で、「世界難民移住、移動者の日」でした。難民というのは、皆さんも知っているように、自分の住んでいるところから、戦争や危険や、何かとても困ったことがあって移動しなければならない人たちです。日本でも、台風や災害のときには安全なところへ一時的に避難しなければならないことがあります。でも、この場合はいつか家に帰ることができます。しかし、世界には、もう家に帰る予想が全然立たないほど困った状態の人がたくさんいます。それから世界には、難民ではなく、仕事のために自分の国を離れて外国で生活する人もたくさんいます。私たちの学校でも、お父様の仕事の関係で外国に行く方も多くなりました。そして、東京の中にも、日本中どこでも、旅行だけでなく、長い期間日本に住んでいる人はたくさんいます。このような人々は移動や移住した人々です。

 カトリック教会は世界全体の、このような自分の家や国を離れた人を大切にしなければならないと考えています。特に難民です。難民は、無理矢理に自分の国を出なければならなかった人たちで、弱い立場の人々です。危険が迫り、どうしたら良いかわからない状態で、家も持ちものも全部置いて、とにかく安全なところへ逃げていく人たちです。

 教皇フランシスコは、年をとった人も、難民や移住する人々も大切にしなければならないと言っています。教皇フランシスコご自身ももうおじいさんです。時々身体の具合も悪くなられて心配です。でも、色々な所に旅をして、年をとった人にも、若い人にも会って、話をしています。特に若い人と年をとった人が出会って話をすることが大切だと言っています。

 弱い立場の人々とは、難民や高齢者です。このような人々に私たちはいつも会えるわけではありません。でも、弱い立場の人々は私たちのまわりにもいます。それに気づけるようになりたいです。それは、どのような人でしょう。たとえば、ちょっと助けを必要としている人、心細い人など。そして、もっといるでしょう。気がつけるようになりたいです。そして、私たちの一人として大切にしたいです。

 

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