校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

5月23日中高等科朝礼 創立者の祝日行事に向けて

2023.05.23

 5月25日は創立者聖マグダレナ・ソフィアの祝日です。中高等科では24日に祝日行事を行います。今回は6学年そろってのミサと講演会を予定しています。今週は行事のつまった日々となっています。22日には19日に予定されていたものの、悪天候のために延期となっていた体育大会を行いました。22日は17日から来日していたオーストラリアの提携校FCJ Collegeの生徒達の最終日でもあり、朝にはお別れのひとときもありました。創立者の祝日を迎えるにあたり、各教室においてある創立者の言葉の日めくりカレンダーから5月25日の言葉について考えてみました。そして、今回の講演者としてお招きしている講師の三田一郎氏について紹介しました。三田氏は物理学者であり、カトリック教会の助祭でもあり、「科学者はなぜ神を信じるのか」という本の著者でもあります(講談社ブルーバックス)。

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 職員室横の階段には、聖マグダレナ・ソフィアの生涯の物語のレリーフ細工の写真が先週から飾られています。それぞれの絵にタイトルをつけて、ソフィア委員会が整えてくださいました。色々な場面があります。1枚ずつ良く見てください。去年の祝日のご絵はその中の1枚でした。どれだったでしょうか。神様を中心として人々と生きる姿が描かれています。

 皆さんの教室には聖マグダレナ・ソフィアの言葉の日めくりカレンダーが置いてあります。5月25日の言葉を見てみましょう。このように書かれています。「愛の特性は、愛する者を親愛なる方に変えることです。神と神の創造物の結合はなんと素晴らしいことでしょう。つまり『生きているのは最早私ではありません。キリストが私の内に生きておられるのです。』」これはどのような意味でしょうか。簡単に言えば、神様を大切にする人は神様に似た者になっていくということです。聖マグダレナ・ソフィアの生き方を表しているでしょう。

 今年の祝日では、久しぶりに6学年でのミサと講演を計画しています。1日を皆で過ごすことができる日となりそうです。体育大会に続いて、全員で集まれる機会に恵まれます。今回は講演会に三田一郎さんをお招きしています。三田先生は物理の研究者です。アメリカで学ばれ、アメリカの大学で研究者として活動されて、今は引退されて日本で生活なさっています。科学は人間の知性の力を結集して発展していきます。新発見が次々にあり、科学は、昔は説明できなかったことの理由をはっきりさせ、謎とされていたことも解明していきます。また科学の知識に基づいて技術も発達し、21世紀の人間は大きな力と可能性を手に入れています。そうすると、神様の存在はどのようにとらえたら良いのでしょうか。

 私たちは学校で毎日祈り、聖マグダレナ・ソフィアのもとに神様を大切にする生活をしたいと考えています。しかし、神様のことを考えないという人も世の中にはたくさんいそうです。三田先生は科学者であり、神様を信じる人としてお話ししてくださることになっています。科学者が神様についてどのように語られるか耳を傾けることにしましょう。どのようにお話ししてくださるでしょうか。

 科学は大きな力をもっています。しかし、科学でもまだ解明できないことはたくさんあります。そして、神様についても、私たちは全部を知り尽くすことはできないでしょう。それでも、私たちは神様の存在について私たちの心で知って、感じ取っていることもあります。三田先生は科学者として神様について、科学と神様の関わりについてどのように話してくださるでしょうか。

 きっとお話には納得できるところと、本当にそうかなと感じるところとあるでしょう。科学者は本当にそうかなという問いを大切にする人たちですから、皆さんの疑問や質問を歓迎してくださるでしょう。質問はぜひしてください。楽しみにして、講演を聴きましょう。

  

 

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