初等科は１６日に修了式を行い、今学年を終えました。今学年を振り返り、新学年への心構えをしました。この３月で本校の本館にある聖心会修道院がその歴史を終えることになりましたので、このことも伝えました。これから新たな学院の歴史を子どもたちと共に歩んでまいります。

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　学年末を迎えました。６年生を送る会も５年生のリーダーシップで良い会とすることができました。この一年間たくさんのことを学ぶことができ、今年は行事も色々なことができました。コロナウイルスも心配でしたが、皆が元気に過ごすことができました。

　今年度の学校目標「私から私たちへ」も皆で色々なことができました。「私」のことだけ、自分のことだけを考えてしまうのではなく、友だちを大事にすること、まわりの人のことを考えること、世界のことを考えることもできました。

　世界ではウクライナで戦争が起こり、この一年間世界の人が心配しましたが、まだ終わっていません。世界全体が「私から私たちへ」になりたいものです。

　皆さんも世界のことを考えて、SDGｓウィークを行いました。それぞれが自分で選んだSDGｓの課題の色のリボンをつけて、SDGｓを考えながら生活しました。そして、皆で貼り絵の活動をしたら、ハイチデーに関わる６ヶ国の国旗ができたのはすばらしいことでした。６年生のSDGｓのアートがプラザに飾ってありましたが、とてもおもしろい作品でした。皆さんも見ましたか？

　それぞれの学年で勉強し、行事も行い、世界のことも考えることができたこの一年間の学校生活を神様に感謝いたしましょう。

　４月から新しい学年になるのが楽しみです。新学年に向けて、二つお知らせがあります。

　この学校の中にはシスターたちが住んでいる家が二つあります。一つはグランドの奥にある家で、私はそこに住んでいます。もう一つは学校の本館です。本館は前庭のところにある大きな建物で、この学校で2番目に古いものです。一番古い建物は、皆が知っているように初等科の校舎です。

　本館の建物の半分を今は中高生の音楽や美術の教室として使っていますが、寄宿舎と修道院が全体を使っていた時期もあります。その頃はシスターたちがたくさん住んでいました。今は２階と３階の半分だけを使っています。

　この３月にそのシスターたちも引っ越して、別のところに行くことになりました。ですから、４月からはシスターたちの家は一つだけになります。本館の建物は歴史がある、たくさんのシスターたちの祈りが込められた場所です。それをこれからは学校で全体を使うようになります。聖心の新しい歴史が始まる、一つの変化です。しかし、シスターたちは住む場所が変わっても、皆さんのために祈ることは変わらずに続けます。

 　もう一つ新しいことがあります。正門から登校する人はもうすでに変化に気づいているでしょう。正門の手前で行われているマンションの建設工事がだんだん完成に近づいています。新しい素敵な歩道が整備されて、通れるようになりました。春休み中にマンションに住む方たちが引っ越しされるそうです。４月に皆さんが学校に来る時には、もうたくさんの方が住んでいることになります。

　これまで正門からの道を学校の私たちだけの道のように考えて通っていましたが、これからは色々な人も通る道となります。みんなの道になります。これはとても大きな変化です。皆で気をつけて通るようにしましょう。

　学年最後の日は、今のクラスのメンバーと過ごす最後の日です。４月からは新しいクラスとなり、新しい先生と新しいお友だちと出会います。最後の日に、同じクラスのみんなでお互いに感謝して、「ありがとう」と言いましょう。そして、もし、まだあやまっていないことがあったら、「ごめんなさい」を言いましょう。この学年のことはこの学年のうちに整理しましょう。 

　春休みは、４月からの新しいことを楽しみにして、よいお休みとしてください。勉強も大切に、復習したり、足りないところを補って、４月からに向けて準備しましょう。４月によいスタートが切れるようにいたしましょう。

　「どうぞ」の心もお休み中忘れないようにして、聖心の子どもらしく毎日を過ごしてください。４月に新しい学年でお会いするのを楽しみにしています。