校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

3月8日初等科朝礼 ゴマの産地はどこ? 食べ物は世界につながっている

2023.03.08

 学年末も近づいています。そして春も近づいています。校庭では、4年生玄関の近くにある早咲きのサクラの花がもうすでに美しく咲いています。ウグイスも鳴き始めています。まだあまり上手ではないようですが、歌声を響かせています。

 今回の朝礼では、私たちの生活がどのように世界につながっているか、ゴマを例にして考えてみました。画像は6年生の図工作品で、SDG'sから、5ジェンダー、7クリーンエネルギー、16平和の課題をテーマに制作したものです。

 ~~***~~

 皆さんは朝食に何を食べてきましたか?きっと色々なものを食べてきたでしょう。果物や野菜などどこで採れたものか考えてみましたか?日本の各地で採れたものがありました。バナナを食べた人もいたかもしれません。そのバナナはそれはフィリピンから来たものだったかもしれません。

 皆さんはゴマは好きですか?ゴマはふりかけやお料理やお菓子、ゴマ油など色々なものに使われています。シスターたちの台所にもゴマがあります。その袋を見てみたら、産地はナイジェリアとモザンビークと書いてありました。そんなに遠くの国から来ていたとは知らなかったので、とても驚きました。そして、気になって、まず地図を見てみました。

 モザンビークはアフリカの中央部の西側にあります。ナイジェリアはアフリカの南の方、地図では下の方の東側です。どちらの国についてもよく知りませんでした。

 そして、次に世界のゴマの生産地を調べてみました。1位はスーダンです。スーダンは国が平和ではなく、困っている人がたくさんいる国のはずです。しかし、ゴマの生産では世界1位です。2位はミャンマーです。この国も今、平和ではなく、とても困っています。それでもゴマはたくさん採れます。3位はタンザニア、4位はインド、ナイジェリアは5位でした。ナイジェリアでは、採れるゴマの90%が輸出されて、国の外に売られていくそうです。そして、モザンビークは13位でした。これは2020年のデータです。では、日本はどうかと言うと70位で、日本ではほとんど生産されず、ほぼ全部を海外から輸入しています。

 ゴマはアフリカが原産地と言われ、古い時代から利用されていました。スーダンでは、ナイル川という大きな川の水を利用して、砂漠のような土地でもゴマを作っているそうです。インドでも古くからゴマを利用していました。インドではゴマがたくさん採れますが、人口も多いので、自分の国で利用していて、輸出はしていないそうです。中国でも多く生産されますが、不足しているので輸入もしているそうです。確かに、中華料理ではゴマをたくさん使いそうです。

 日本ではゴマをほとんど栽培していませんから、外国から買っています。主にアジアや南米から買っているそうですが、天候不順などから不安定だったり、中国がアジアの国、たとえばミャンマーからたくさん買うようになって、値段が上がってしまい、この頃ではタンザニアやモザンビークなどのアフリカの国からも買うようになってきたそうです。アジアの国よりアフリカは遠いですが、生産が安定していて、値段も安いのだそうです。調べてみたら、このような色々なことがわかりました。

 これはゴマの例ですが、世界は食べ物でつながっています。モザンビークやナイジェリアはどのような国なのでしょうか。どのような所で、どのような人がゴマを作っているのでしょうか。子どもたちはどのような生活をしているのでしょうか。みな、ちゃんと食事を食べられているのか。学校には行けているのか。このようなことを何も知らずにゴマを食べていました。これから他の食べ物でも気をつけてみようと思います。皆さんも家で食べ物がどこから来ているのか、どこで採れたものなのか見てみてください。

 

このページのトップへ
このページのトップへ