校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

10月26日初等科朝礼 ハロウィーンでは何を祝う?

2022.10.27

 今回の朝礼では、1年生が講堂に集まりました。初めての経験です。他の学年は教室で画面を見て参加しています。初等科生全体が聴いているのですが、1年生が目の前にいる回では、1年生にわかりやすいように話すことになります。上級生にはもの足りないかもしれません。初等科全体に話す場合の難しさです。

 10月31日のハロウィーンはいつの間にか行事として日本に定着したものとなったようです。学校で祝うことはしませんが、子どもたちには楽しみなものでしょう。とは言え、何を祝うのでしょう。子どもたちと一緒に考えてみました。上の画像は庭で収穫した小さなカボチャです。

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 急に寒くなり、秋から冬へと移っています。木の葉も紅葉してきたし、草も枯れてきています。9月の朝礼でお話ししたシスターたちの庭のカボチャも小さな実を2つ実らせました。リンゴくらいの大きさです。カボチャは地面にできるものかと思っていましたが、ツルが木に登っていって、高い所で実がなったので、引っ張って取りました。ハロウィーンの飾りにしようかと思っています。その後で食べるつもりです。

 ハロウィーンは10月31日です。皆さんの中にハロウィーンに仮装する人はいるでしょうか。魔女やお化け、お姫様もいるかもしれません。自分と違ったものになってみるのはおもしろいです。ハロウィーンのお菓子も色々売られています。カボチャのお菓子もあります。

 さて、毎年、ハロウィーンでは何を祝うのかしらと考えます。10月31日の夜に色々な霊やお化けが出てくるという昔の話で、伝説が伝わっています。それがお祭りになっていったのでしょう。霊やお化けは普通は目に見えないものです。本当にいるかどうか、よくわかりません。よくわからないものを怖く感じることがあります。夜暗い時に、何か怖いと感じることはありませんか?

 先生たちが仕事を終わって帰る時はもう真っ暗です。校庭で木がたくさんあるところに風が吹いて、ガサガサッというと、何かいるのではないかとびっくりして、怖くなることがあります。学校の建物の中でも、廊下の端が暗いと何か不安になることもあります。学校の中なのだし、ここは神様がいてくださる学校だからと考えてみても、気持ちは何か不安になります。そんな風に怖いと思いそうになる時に、「大丈夫」と自分に言ったりすることはありませんか?今私は怖い気持ちになっていると自分で気づくと、それだけで安心することもあります。

 ハロウィーンにもそのようなところがあります。私たちは皆、神様に守られていると知っています。それでも、目に見えない何かや私たちの知らない何かがどこかにいるのではないかという、怖いと感じる気持ちや不安ももっています。そのような思いを、ハロウィーンのお祭りでは、お化けや魔女のような目に見える形に表して、自分たちが仮装してその怖いものになってみると、怖いという気持ちも皆で楽しいものにできます。ハロウィーンにはこんな意味があるのではないか、と考えてみました。

 キリスト教のイエスの教えでは、どんな人も、あらゆる生きものも、どのような存在も、全部神様に大切にされています。お化けや魔女のように人間には怖く思えるものでも、神様の目から見たら、大切な存在かもしれません。不思議なことですが、不思議ということがハロウィーンの楽しさです。皆さんはどんなハロウィーンを過ごしますか?

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