校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

10月6日 初等科前期終業式

2022.10.06

 初等科も前期の終了日を迎えました。雨が降って秋の深まりを感じる朝です。児童は通知表を受け取り、前期の学習をしめくくります。来週にはすぐ後期となりますが、この機会に気持ちも切り替えます。今年度の学校目標について、児童と共に考えました。画像は6月のみこころの月に行ったプラクティスの掲示です。

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 前期の終わりの日を迎えました。急に涼しくなって、秋の訪れを感じます。4月から色々なことを学び、活動してきました。夏休みもあったので、長い期間でした。

 ふり返ってみましょう。勉強はどうでしたか。新しいことを学ぶ楽しさがありましたか?自分の疑問を大事にすることができましたか?わからないことをそのままにしないで、わかるまでチャレンジできましたか?通知表をいただくとき、中塩先生からもお話があったように、去年までのものとは違う書き方になっていることがわかります。先生方は皆さんの学習について色々な姿をふりかえって、評価を考えました。通知表は皆さんの学習の良い点と、もっとがんばってほしい点を示すものです。自分でも、学習がどうだったか改めてよく考えて、後期に活かしてください。

  今年の学校の目標は「希望の創り手になる、私から私たちへ」です。どんなことが実行できましたか?まず、皆さんのクラスはどうでしょうか?「私たち」という経験をクラスでたくさんできましたか?クラスの雰囲気は「私たち」になっていますか?「私たち」になるということは、仲間や友だちになる、ということです。4月からの今のクラスで、きっと新しいお友だちが増えたでしょう。皆で実行できたことを色々みつけられたらすばらしいと思います。そして、クラスの外に向かっても、学校の外に向かっても、私たちが拡げられたこともあるでしょう。

 今の世界で、「私から私たちへ」を実行することはとても大切です。地球全体で、地球の環境を守らなければなりません。雨が降って、寒いくらいになりましたが、10月の初めまで半袖で生活できたのでは、やはり、気候温暖化が心配になります。私たち一人ひとりにできることは小さいかもしれませんが、「私から私たち」の心構えが大切です。

 そして、世界の平和についても同じです。まず、一人ひとりの心が「私から私たちへ」となって、行動を変えていく必要があるでしょう。世界には心配なことがたくさんあります。皆さんがみこころの祝日にウクライナの人々のために書いたカードについては、もうお知らせがあったと思います。カードは夏休みの間にポーランドの聖心について、シスターがとても喜んでくださり、カードを配る機会を考えてくださっています。きっと、ウクライナの人たちに喜んでいただけるでしょう。「私から私たちへ」が実行できた一つの出来事でした。

 皆さんは自分でできたこと、自分たちのクラスでできたことには、どのようなことがありましたか?後期にも、もっと実行していかれると良いと思います。

 最後に、皆さんに教皇フランシスコの祈りを紹介します。

 9月25日はカトリック教会では、故郷を離れた人たちのための日でした。どんな人たちのことなのでしょう。難民はもちろんそうですが、仕事のために自分の国を離れる人もいます。災害のために家を失う人もいます。そのような人々のための日でした。そういう人たちの中には、困っている人がたくさんいます。教皇フランシスコは「私から私たちへ」の心をもって、お互いに助け合いましょう、色々な人たちを、仲間として、友だちとして迎えましょう。と言っています。これから紹介する祈りは、9月25日のための祈りの一部です。

 主よ、わたしたちを希望の担い手としてください。                       闇のあるところを、あなたの光が支配し、                         あきらめのあるところに、未来への信頼が生まれますように。

 「希望の担い手」とあります。担い手、というのは、希望をもっている人のことです。闇というのは、真っ暗なところです。真っ暗で不安や心配がいっぱいなところに、希望をもっている人がいたら、神さまの光がさしていきます。希望をもっている人がいたら、あきらめている人の心にも、がんばって、これから前に進もうという気持ちが生まれます。ですから、そういう希望をもつ人に、私たちをしてください、という祈りです。

 そして、この祈りは、最後に「私たちが兄弟姉妹として生きることが、美しいことを学ばせてください」と言って終わります。私たちの学校の目標にとても合っている祈りです。

 一人では大変なことでも、友だちや仲間がいれば、乗り越えられます。そういう「私たち」になることを、教皇フランシスコも大切だと思っているのです。

 「私から私たちへ」を大切にして、神さまに感謝して前期を終わります。来週の後期の始まりの日には、新しい気持ちで学校に来てください。

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