校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

7月6日初等科朝礼 プラスチックの使い捨てをしない

2022.07.08

 私たちの生活ではプラスチック製品が不可欠です。しかし、一方でプラスチックゴミは環境に対する大きな問題でもあります。高等科のPFCプラスチックフリーキャンパスの生徒たちが初等科5・6年生に活動紹介をしました。今回話題にした傘袋についても、生徒たちと共に考えてみたいものです。上の画像は卒業生のTammy's Treat による傘袋です。長傘用もあります。いつか生徒たちが使えるものが登場したらと期待しています。

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 皆さんの家では、新聞を配達してもらっていますか?この頃は、紙の新聞はとっていません、という家も増えてきました。皆さんの家はどうでしょうか。

 家に配達されてくる新聞は、雨の日には薄いビニル袋に入って届きます。ビニル袋に入っていると、雨に濡れる心配がないので、とても便利です。急に雨が降って、新聞がビニル袋に入っていなかった日は、郵便受けの中で新聞が濡れてしまい、とても困ります。だから、この袋はとても便利です。しかし、一回使うだけで、使い捨てです。新聞を出そうとしてビリビリと袋を破ったら、もうゴミになってしまいます。なんだかもったいないです。それで、袋の端をハサミできれいに切って開けることにしています。少し手間がかかりますが、こうするとこの袋は他のことにも使えます。雨の多い梅雨の季節には、たくさんたまっていきます。再利用して、リユースしていますが、これでよいのでしょうか。

 こんなこともありませんか?雨の日にスーパーマーケットやコンビニエンスストアに行くと、お店の入り口に細長い傘用のビニル袋がつるしてあります。お店に入るときには、その袋を一枚とって傘を入れて、お店の中に水が入らないようにします。とても便利です。でも、お店を出るときには、傘を袋から出して、その袋は捨てます。お店の出口のゴミ箱にはゴミになった傘袋がいっぱいです。これも使い捨てです。これでいいのかな?

 そこで、この傘袋も、お店を出るときに使い終わっても、捨てないでもらっておき、後で乾かして、とっておいて、雨の日に電車に乗るときに使えるようにバッグに入れています。リユースです。電車の中で服が濡れなくて便利です。こんなことを考えたり、実行している人は、きっと皆さんの中にもいますね。

 月曜日の昼休みに、高等科のPFC(プラスチックフリーキャンパス)の方たちが、5・6年生の教室に行って、活動紹介の話をしました。PFCは学校の中に無駄なプラスチック製品はなくす、ということを考える活動をしています。たとえば、透明ビニル傘は値段が安いので、買って使っても、そのあとすぐに置き忘れてしまったり、すぐ壊れてしまって捨てることになったりします。ですから、PFCでは、透明ビニル傘はやめましょうと呼びかけています。

 プラスチックは色々な形のものを作りやすいので、とても便利です。でもゴミも出やすい。プラスチックのゴミはそのままでは自然に返らないし、片づけるのには手間がかかります。学校でも、保護者の方に学校に来ていただくときに雨が降っていたら、ソフィアバラホールの入り口などで、この傘袋を使っています。とても便利ですが、使い捨てになってしまいます。別の方法はないかと考えてきました。そうすると、やっぱり同じような事を考える人がいるものです。何回も使える傘袋があることを知りました。卒業生の中に、フェアトレードと言って、アジアの女性たちを支援しながら仕事をしていく活動をしている方があり、その方のお店ですてきな傘袋をみつけて買いました。何回も使える傘袋で、折りたたみ傘用です。このような袋を皆が使うようになったら良いのではないかと考えています。

 PFCの方たちはプラスチックのファイルではなく、紙のファイルを使うようにしたら良いのではないかと考えています。そして、5・6年生の皆さんから、紙ファイルのためのイラストを募集していました。皆さんの考えたイラストがファイルになったらとてもすてきなことです。どうぞ応募してください。どのような紙ファイルができるのでしょうか。楽しみです。

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