校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

6月22日初等科朝礼  校章に輝くのはイエスのご聖体

2022.06.22

 今回の朝礼は3年生が講堂に集まりました。整列して立っている姿から、きりっと引き締まった気持ちが伝わりました。聖心の校章が表すものの意味を考えました。

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 初等科では先週の金曜日にみこころの祝日をお祝いしました。ミサと奉仕活動と音楽会がありました。ミサは初めて参加した方もあったでしょう。どう思いましたか?音楽会ではマリンバの演奏を聴きました。打楽器のおもしろいリズムと色々な音色がありました。マレットを変えることによって違った音が聞こえてきました。とてもすてきな音楽でした。

 さて、初等科のみこころの祝日は先週でしたが、カトリック教会の今年のみこころの祝日は6月24日の金曜日です。その日に全世界の教会でお祝いします。教会では4月のご復活の後から、いくつかのお祝いの日曜日がありました。6月5日の日曜日はイエスの弟子たちに神さまの霊が降ってきて、信じる心が励まされる「聖霊降臨」の主日でした。その次の12日の日曜日は神さまが父と子と聖霊の神さまであることをお祝いする「三位一体」の主日でした。そしてこの間の19日の日曜日は「聖体」の主日でした。聖体はイエスの身体のことで、ミサの中で、神父様がイエスの身体と言ってお祈りし、洗礼を受けた人に配っている小さな丸いパンのことを指します。

 ミサはイエスの弟子たちとの最後の食事を記念しています。その食事でイエスが弟子たちにご自分の身体と言いながらパンを分けたので、ミサの中でも白い小さな形にしたパンを洗礼を受けた人に配ります。このパンはイエスからいただく食べ物で、いのちもいただくことです。ミサの中では洗礼を受けた人だけに配られますが、神さまは洗礼を受けていない人にも、誰にでもいのちの恵みを与えていてくださるでしょう。私たちは皆、イエスからいのちの恵みをいただいて生きています。

 私たちの学校の校章を見てみましょう。校章にはゆりの花が2本両側から囲むようにあって、その真ん中には東京聖心を表す T と S の文字が書いてあります。そしてその上に光輝くような物がありますが、それは何でしょうか?それはイエスのご聖体です。

 中高等科生の生徒手帳を見ると、説明が書いてあります。その説明をわかりやすく言ってみるとこうなります。校章のまわりにあるのは百合の花で、美しい心を表しています。わたしたちはいつでも神さまからいただいて、神さまのものである美しい心をもって、成長していきます。百合の花の上にあるのはイエスのご聖体です。これは私たちが神さまの愛をいただいて成長し、お互いによい関わりをもって、仲間、共同体になっていくことを表しています。

 このような説明です。私たちの校章にはご聖体が描いてあります。校章は私たちの学校の大事なことを表しています。ですから、私たちはご聖体を大事にします。ミサのときだけでなく、洗礼を受けていても、受けていなくても、私たちは皆イエスからいのちと生きる力をいただいて成長していきます。そして、一人ひとりイエスからいのちの力をいただくので、それを自分だけではなく、周りの人にも分けていきます。そのようにして私たちは、「私から私たちへ」となって行きます。校章にあるものがご聖体だとわかりましたから、いつでもこの校章の意味を考えて、イエスからいただいたいのちを大切にして、周りの人とよい関わりをもって生活していきましょう。

 

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