校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

6月24日高等科 みこころの祝日ミサ サードステージ生徒代表による共同祈願

2022.06.25

 6月24日はカトリック教会でのみこころの祝日でした。中高等科ではセカンドステージ7・8年とサードステージ9年生以上の2つのグループに分けて、イエズス会山内保徳神父様に司式のもとにミサを捧げて祈りました。また、セカンドステージ生はミサの前に話し合いの時間をもち、サードステージ生はミサの後にジェンダーに関する講演会を聞く活動も合わせて行い、イエスのみこころを祝いました。上の画像はこの日のためのポスターです。

 ミサにおいて、共同祈願は学年代表の生徒が担当し、サードステージでは10年、11年、12年の生徒がとても心に響く祈りを捧げました。以下に紹介します。9年生は第一朗読を担当しました。

10年生の祈り

 ここ数年、世界ではジェンダー問題がより注目され、今年度は私たちもジェンダーについて考える機会が多くなりました。今までの男女に関する習慣を変えていくことは簡単なことではありません。けれども、イエス様は人間一人ひとりの考えをすべて受け入れ、皆、平等に愛してくださっています。私たちもイエス様のように、一人ひとりが多様な考え方や価値観を受け入れ、様々なことにチャレンジすることで、皆が生きやすい社会に一歩でも近づけると思います。女性の可能性を「私から私たちへ」と広げ、より良い世界へと変化していけますように。

11年生の祈り

 今もウクライナではロシアとの戦争が続いています。今日でちょうど4ヶ月目です。多くの人が家族を失い、家を失い、健康も奪われ、深い闇の中で生活しています。ウクライナのある人の言葉に、「何もしなくてもいい、せめて、私たちのことを毎日思い出してくれれば」というものがありました。遠く離れている国の問題だとしても、「わたし」と「あの人たち」と区別するのではなく、「私たち」の未来のために、何が起きているかを学び続けることができますように。どうぞ私たちをお導きください。

12年生の祈り

 今、世界ではウクライナ問題やコロナウイルスを始めとした幾つもの危機が迫っており、このような時だからこそ、難しい選択を迫られることも多々あります。そのような時、私たちは自分の弱さの故に、誰かの優しさに甘えて、または誰かの意思を無視して合理的に物事を進めようとして、報われない人を作り出してしまう選択をしてしまうことがあります。しかし、そうして作り上げた結果は満足のいくものにはなり得ず、後悔の残るものになってしまいます。だからこそ、どんなに難しい選択をしなければならない時でも、誰かを犠牲にし、見て見ぬふりをするような選択をすることのないよう、一人ひとりがもつ価値観や個性を尊重し合うと同時に、それぞれにしか果たせない役割を自覚して身近なところから実践し、互いの弱さを補い合えるような個人、そして、集団に成長することができますように。

 

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