校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

5月18日初等科朝礼 講堂朝礼を始めました

2022.05.21

 初等科ではこの2年間全校朝礼を放送で行ってきましたが、講堂での朝礼を再開することにしました。まず1学年から始めます。初回の18日は6年生が集まりました。講堂での朝礼は久しぶりです。短時間でも集まる意味を考えました。

 上の写真は初等科運動会の総練習の様子です。こちらは2学年ごとの実施です。28日の当日を目ざして練習に励みました。

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 講堂朝礼はとても久しぶりです。今日は6年生が集まり、他の学年は教室で画像を見て参加しています。4月の始業式も5年生だけが講堂に集まって行いました。これからの朝礼でまず1学年だけでも集まって、直接お話しできることはとてもうれしいことです。聴いている皆さんの顔を見ることができます。

 放送やテレビ、オンラインはとても便利なものです。各教室をつなぐ、学校と家をつなぐ、ということはオンラインでなければできないことです。とても便利ですし、オンラインならではの楽しいことも、これまでにたくさんできました。しかし、集まって、一緒に話を聴くこと、同じ場所にいることは大切にしたいことです。聖マグダレナ・ソフィアの時代の聖心は今より小さい学校でしたから、私たちのような大きな人数で集まることはなかったでしょう。しかし、集まる機会を作って聖マグダレナ・ソフィアからお話を聴いたり、表彰式をしたりしていました。列になって集まって話を聴くと言う形は日本の学校の習慣です。国によって色々な形の集まりがあります。毎朝校庭で旗をあげる式を行う国もあります。

 昔の人は集まって話を聴きました。聴く力はきっと今よりすぐれていたでしょう。イエスのまわりにもたくさんの人々が集まってイエスの話を聴きました。今だったらマイクを使いますが、昔はそのようなものはありません。皆で静かにして聴いたでしょう。今より耳が良かったかもしれません。うるさい音のするもの、たとえば工事や機械や飛行機などもありませんでした。しかし、聞こえないことはあったでしょう。そのときは助け合いました。聞こえなかった人がいたら教え合い、少しうるさい人がいたら、静かにしましょうと伝えたでしょう。話す人と聴く人がつながっていました。人と人とのつながりがありました。

 今だったら機械に頼ってしまうところで、人と人がつながっていました。人と人がつながることは、人間の行動の元の形です。人間の基本です。この基本を大事にしたいです。人と人のつながりの基本が大切にされると、機械も上手に使えます。機械を使えば、世界の遠くに住んでいる人とも話ができ、話を聞くことができます。

 講堂に6年生が一緒にいても、実際には一番前のはしと、一番後ろのはしではお互いの姿は見えづらいです。しかし、ここでは皆で場を共有して、雰囲気を共有しています。これが大事なことです。

 教室で参加している皆さんにも伝えます。自分の学年の朝礼の日を楽しみにしていてください。教室から講堂に移動してくるのは時間もかかり、少し面倒なことと感じるかもしれません。それでも、お互いにお会いできてうれしい、という気持ちを皆で大切にしたいと思います。これからの朝礼を私も楽しみにしています。

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