校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月20日初等科朝礼 ご復活おめでとう! でも、なぜ? それはイエスが共にいてくださるから

2022.04.21

 初等科は放送で朝礼を行いました。4月17日のご復活の祝日を受けて、子どもたちとなぜ「おめでとう!」なのか考えました。

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 17日の日曜日はイエスのご復活のお祝いの日でした。おめでとうございます。でも、なぜ「おめでとう!」なのでしょうか。クリスマスならイエスの誕生ですから、「おめでとう!」の意味がわかります。では、ご復活は?イエスの十字架の死の記念です。しかし、イエスは十字架の後に新しいいのちをいただきました。だから、「おめでとう!」です。でも、どういうことなのでしょうか。世界には今、苦しいこともたくさんあるのに、なぜ「おめでとう!」なのでしょうか。

 私たちの学校の聖堂はとてもきれいな場所で、天井が高くて立派です。白いご像や飾りがあり、正面には金色の美しいところに大きな十字架があります。とても美しいです。でも、十字架にあるイエスの姿は亡くなったときの姿です。とても苦しい姿なので、怖いと感じることもあるかもしれません。なぜそんな怖いものをわざわざ飾るのでしょうか。

 十字架の上で亡くなるということは確かに怖いことです。イエスのご復活について聖書の話を見てみると、女の人たちがイエスの墓を見にいく場面から始まります。イエスはとても苦しい亡くなり方をしたので、女の人たちはイエスのことが心配で見に行ったのです。きっと色々な気持ちが心の中にはあったでしょう。本当にひどい、なんでこんなこと、信じられない、ありえない・・・、悲しい気持ちと多分怒っている気持ちがあったでしょう。神様はなぜ助けてくださらなかったのだろう、イエスはなぜ何もしなかったのだろう。イエスは戦わなかった。イエスは悪い人に負けちゃったのかしら。色々考えたでしょう。そして、もしかすると、何もできなくて、ごめんなさい、と思ったり、私たちのこと嫌いになってしまったかしら、と心配になったりしたかもしれません。色々なことを考えながら、とにかくイエスのために何かできることをしよう、とイエスを大切にしたい気持ちで墓に行きました。

 そして、お墓に行ってみたら、イエスはお墓にいませんでした。天使が現れて、イエスは死んでいないと教えてくれます。イエスは、苦しみにあって、3日目にまた新しいいのちに生きる、そう言っていませんでしたか?その通りになりましたよ!だから、行って、みんなに伝えてください、天使からこのように言われます。

 女の人たちはびっくりしてしまいます。本当かしら?でもお墓は空です。そうだ!きっと本当だ。イエスは亡くなっていない、負けていない、私たちのことを今も大事にしてくれる!このことを女の人たちは感じました。

 苦しんでも、それで終わりでない。十字架というとても苦しいことをイエスが経験して、乗り越えてくれた。苦しいことがあってもイエスは共ににいてくださる。私たちの所に帰ってきてこのことを教えてくださる。だから、私たちも苦しいことを乗り越えられる、がんばれる。このようなことを感じたのではないでしょうか。こうして考えてみると、イエスのご復活は、イエスが「私から私たちへ」となってくださったことです。それだから、女の人たちも「私から私たちへ」となって、天使から教えていただいたことを弟子たちに伝えに行きます。もう十字架も怖いものではなくなりました。

 私たちも大変なことや苦しいこと、うまくいかないことやいやなことがあったり、病気やけがで大変だったりするかもしれません。でも、イエスがその苦しいことと一緒にいてくださいます。イエスは私たちの苦しいことを見逃しません。だから、私たちも乗り越えていくことができます。私たちもイエスと一緒に「私から私たちへ」になっていくことができます。

 これが今年考えるご復活の意味です。

 

 

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