新学年を迎え、７日に始業式を行いました。セカンドステージ５年生からの転入生と他の学年２名の転入生を歓迎して、５年生全員が講堂に参列、他の学年は教室での動画配信で参加しました。

　～～＊＊＊～～

　新学年が始まりました。5年生からの入学の皆さん、ようこそ聖心へ。入学おめでとうございます。他の学年への転入の方もようこそ。そして、２年から６年の皆さん、進級おめでとうございます。

　皆で楽しい今学年にしましょう。一緒のクラスになった人とよいお友だちになって、色々なことを学び、たくさんの活動をしましょう。

　皆さんが登校してきて、学校は本当にいきいきしています。新学年のわくわくするにぎやかさで、私もうれしいです。今年は桜の花も皆さんを待っていてくれたので、少しだけでも残っています。紫色の花や白や黄色の花や、前庭のチューリップが皆さんを迎えてくれました。

　今もまだまだコロナが心配ですが、感染予防をしたり、やり方を工夫したり、皆で協力したりして、色々な行事もできれば良いと思っています。遠足や運動会、４年生から６年生の宿泊行事も計画しています。実行できるよう期待しながら、もし、その通りにならなくても、今できることを精一杯にやって、楽しい１年にしていきましょう。

　今年度の学校の目標は「希望の作り手になる　変容を生きる　私から私たちへ」です。希望を作っていくことはとても大事なことです。そして、私たちはいつも神様と一緒に、新しいものに変化していきます。新しいことを学んで「わかった！」と感じることも大きな変化です。お友だちと一緒に何か新しいことにチャレンジするときにも、私たちは変化します。本当に心の深いところから何か実感するときに、神様が私たちと一緒にいて、深いところから私たちを新しいものにしてくださいます。それが変容ということです。

　「私から私たちへ」は教皇フランシスコの言葉です。初等科でも去年から大事にしてきた言葉ですが、今年度は特に大切に心がけます。Towards an ever wider We と英語の言葉もつけました。We という単語を知っている皆さんもあるでしょう。We は「私たち」です。私たちはどんどん広がっていく、新しい仲間を加えて私たちは広がっていく、そのような「私たち」の姿を表しています。友だちが増えていく、仲間が多くなっていくことはとてもうれしいことです。　　

　しかし、多くなるということは、気持ちや考え方が違う人が集まるということです。ですから、どんどん大きく広がっていく私たちは、心も広げてお互いに話をよく聞いたり、協力したり、助け合ったりする、ということも大事にしなければなりません。聖心の子どもとして、私たちは一人ひとりの「私」がまず大切です。そして、聖心の子どもとして、同じクラスの人が私たちとして大切です。それから、初等科全体が聖心の「私たち」で、中高等科生とも一緒にもっと大きな聖心の「私たち」で、世界の聖心の姉妹校の生徒とも一緒に「私たち」になっていくことができます。

　ウクライナで戦争が続いていることはとても心配です。春休みの間にもニュースに気づきましたか？たくさんの子どもたちが危険を避けるために国外に逃げています。国の中で危険な状態にいる子どもたちもいるかもしれません。私たちはお祈りして、何かできることを探しましょう。

　ウクライナと聖心はつながっています。聖マグダレナ・ソフィアの時代１８４１年にウクライナのリビウという町に聖心の学校が創立されて、１９４５年までとてもすてきな学校がありました。古い写真を見るととても大きな校舎の学校で、生徒の制服もとてもすてきでした。その聖心の学校の時代にもウクライナにはいくつもの戦争があって、とても大変な時期がありました。こうしてウクライナと聖心には深いつながりがあることがわかると、今とても苦しんでいるウクライナのことが、前よりももっと大事な国に感じられます。私たちの仲間になります。そこで、世界の聖心がウクライナを助けようとしています。３月にお話したようにポーランドに住む聖心のシスターはウクライナから避難してくる人々を助ける活動を続けているし、ハンガリーに住んでいる聖心のシスターも協力しています。世界中の聖心ではポーランドとハンガリーの聖心を助けることで、ウクライナを支援しようとしています。私たちもできることを探して、協力したいと思います。世界の平和のためにも「私から私たちへ」の目標を実行しましょう。

　まず、新しいクラスで「私から私たちへ」を実行して、一人ひとりの心を大きくしていってください。たくさんの友だちや仲間でいっぱいの「私たち」になりましょう。色々な違った人が仲良くしている「私たち」になりましょう。この１年間でどのようなすてきな私たちになっていけるかとても楽しみです。皆で努力していきましょう。