校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

12月20日中高等科クリスマスウィッシング 愛の帯

2021.12.22

 中高等科のクリスマスウィッシングは中等科の部、高等科の部と分かれて行いました。今年度はウィッシング当日に至るまでに様々な活動を行って、クリスマスに向かう心を全校生徒で作ってきました。12年生のリーダーシップ、11年生のサポート、9年生の働き、様々な役割を担った生徒たちの活動、これらが集まってウィッシングを作りあげてきました。この当日を迎えるまでのプロセスが貴重でした。当日は、静かな祈りの雰囲気の中で有志の生徒たちが作成した動画を観て、イエスの誕生を祝いました。工夫を凝らし、全員が祈り、参加して作りあげてきた今回のウイッシングは心に残るものとなりました。

 生徒たちは聖書のコロサイの信徒への手紙3章を今回のテーマとしてとりあげ、愛について考え、祈ってきました。「愛のきずな」とある部分は、「愛の帯」とされている訳もあるとのことです。コロナ禍により人と出会い、共に活動する機会が限られてしまった今、人と人との関わり、つながりは、生徒たちには以前より一層重要なものと感じられています。「共同体」の重要性にも新たに気づき、それが愛のきずなによって結ばれたものとしていきたいという思いを生徒たちはもっています。愛の「帯」と「きずな」について生徒たちと考えました。

 日本の和服の伝統では、「帯を締める」ということは覚悟を決めてものごとに取り組むという意識につながります。イエスの誕生により、神様から愛をいただいた私たちは、まず自分自身が愛の帯をしっかり締めて、いただいた愛を生きることに踏み出します。私たちはまず母親の胎内に命を受けたときに、お母さんと胎児としてしっかりしたきずなで結ばれていました。これが私たちの命の最初のきずなです。そして、生まれ出てからは、自分からきずなを色々な人へと拡げて、つないで行きます。そのきずなの大元をたどれば、私たちに命をくださった神様がいらっしゃいます。神様に結ばれて愛を受け、母親のきずなに育まれた私たちは、一人ひとり愛のきずなを拡げ、愛の帯を色々な人と結んでいくように呼ばれています。

 今回のウイッシングに至るまでの様々な準備やグループ活動が、生徒一人ひとりの愛を生きる心を形作ってきました。このクリスマスの恵みを生徒たちがこれからの日々に生きていくことを願い、祈ります。

コロサイの信徒への手紙 3章12-14節  日本聖書協会 新共同訳                 「あなた方がたは神に選ばれ、聖なる者とされ、愛されているのですから、憐れみの心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身につけなさい。互いに忍び合い、責めるべきことがあっても、赦し合いなさい。主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたも同じようにしなさい。これらすべてに加えて愛をみにつけなさい。愛は、すべてを完成させるきずなです。」

 

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