校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

7月16日 初等科も夏休み前になります

2021.07.16

 初等科も最終日となりました。夏休み前の心構えをして、大掃除をして終わります。4月からのふり返りの話をしました。そして、長い休みの前にはいつも「ありがとう」「ごめんなさい」「どうぞ」の3つの言葉について話しています。聖心の子どもに大事な言葉です。今回はSieger Koderの描いたイエスのみこころの絵も紹介しました。上の画像です。中等科生のみこころの祝日に登場した絵です。この絵はイエスのみこころを表す福音書の言葉、マタイによる福音書11章29節からインスピレーションを得て、イエスが重荷を負う人と共に歩む姿に描かれています。夏休みの間にも、イエスが共にいてくださることを子どもたちが思い出せるようにと話しました。

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 いよいよ夏休みです。

 今年は4月からみなで今日までがんばって学校生活を進めました。新型コロナウイルスが心配でも、みんなが元気で学校生活をしてきたことはとても良かったと思います。皆さんの元気な姿を毎日見ることができてとてもうれしかったです。

 学校生活では、去年できなかったことで、今年できたことがいくつかあります。スポーツデーはとても楽しく活動できました。ハトの形をしたすてきなメダルもいただきました。今日も着けている方がいるでしょう。みこころの祝日にはミサをしました。絵手紙のカードも書きました。すてきな絵柄のカードをたくさん書いて、色々なところに送ることができました。受け取った方はきっと喜んでくださっているでしょう。2年生以上は、学校のプールで水泳教室も行いました。それもとても良かったです。これらのことができたのは、みなさんが一生懸命だったことと、ルールをきちんと守ったからです。勉強もたくさんすることができました。

 残念ながらできなかったこともいくつかあります。ピクニックデーはできましたが、バスで遠足に行くことはできませんでした。5年生は清里の校外学習には行かれませんでした。ほかにもできなかったことがあります。とても残念です。それでも、代わりのことを考えたり、新しいやり方を考えたりという工夫がきっとできたと思います。

 今年度の学校の目標は「Being artisans of hope. 希望の作り手になる。~変化を生み出す。変容を生きる~」です。色々なところで変化を生み出すことができました。ふり返って考えてみたら、いくつみつかるでしょうか。

 皆さん自身も変化しました。背が高くなって、身体が成長することも変化することです。新しいことを勉強して、わかったと思うことも変化することです。

 これからの夏休みに、皆さんはどのような変化を生み出すことができるでしょうか。新型コロナウイルスのために、今年も旅行に行くことはできません。お出かけもできません。お友だちと遊ぶこともできないかもしれません。それでも、工夫して、楽しく過ごしてください。去年の夏休みとは違う、変化を生み出してください。

 本を読んで知らないことに出会ったり、オンラインで人と出会ったり、何か新しい体験をしたりすることができるでしょう。家の方とよく相談して楽しいことを生み出してください。私は本を読んだり、学校の中の身近な自然の草や木、鳥や虫に親しんだりしたいと思っています。皆さんも家の近くで何か生きものをみつけてください。

 学校での最後の一日も変化を生み出す一日としましょう。これまでできなかったこと、やり残したことはきちんとやってから夏休みに入ってください。

 夏休み前には、毎年3つの大事な言葉についてお話ししています。「ありがとう」「ごめんなさい」「どうぞ」の3つの言葉です。夏休みのあいだこれらの3つの言葉を大事にしてください。これらの言葉は周りの方とよい関わりを作ります。特に、「どうぞ」は何かを誰かにお願いして、やっていただくときに言う言葉です。忘れずに「どうぞ」をつけて、「どうぞお願いします」と言いましょう。この「どうぞ」は英語のPleaseの意味です。

 夏休みの間にこれらの3つの言葉をたくさん使ってください。1日の終わりに「今日、どのようなところで、これらの3つを言ったかな」と考えてみるのもよいと思います。そうすると、それで日記が書くことができるでしょう。

 セカンドステージの皆さんは学校に来て、ルルドの入り口から入って「感ずべき御母」の大きなご絵の前を通ったとき、もう1枚の絵があることに気づいたかもしれません。2人の人が何か大きなものを一緒に背中に背負って歩いている絵です。教えの時間に説明を聞いたことのある方たちもいるかもしれません。この絵はイエス様のみこころを表している絵です。この絵は、誰かが困ったことや大変なことがあって苦しい思いをしているときには、気づかないうちにイエスがそばに来て一緒に歩いてくださっている、ということを表しています。絵の中では、イエスが重いものを一緒に担いでくださっています。明日から夏休みになると、友だちや先生に会うことができません。もし、何か大変なこと、悲しいことがあったときにはこの絵のことを思い出して、イエスがそばにいてくださると思ってください。イエスはどんな時でも一緒にいてくださいます。

 健康に気をつけて過ごしましょう。皆さんが夏休みの間ずっと元気でいるようにお祈りしています。

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