５月は聖母マリアの月、そして、創立者聖マグダレナ・ソフィアの祝日の月です。聖母マリア、聖マグダレナ・ソフィアに倣って心をととえます。心の訓練として「プラクティス」を行って、励みます。プラクティスでは具体的なテーマを決めて、日々心がけて取り組みます。今年の初等科は「見つけた　あなたのよいところ」をプラクティスとしています。まわりの人、友だちのよいところを見つけられる関わりができるように努力します。そして、まわりの人のよいところを見つけることができる人は、きっとまわりの人にとっても好ましく良い存在となれる、そのようになってほしいという願いをこめて、登下校のマナーと合わせて子どもたちに話しました。

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　皆さんは自分の好きなところ、良いところはどのようなところですか？「〇〇さんはこういう良いところがあるのね」と言われるのは本当にうれしいことです。「聖心の子どもはとても良いですね」、「〇〇なのは良いですね」と言われると、私はとてもうれしいです。私は皆さんに良いところがたくさんあることを知っています。聖心の子どもたち全体として良いところがたくさんあるし、一人ひとりにも少しずつ違った良さがあることを知っています。皆さんの中に新しい良いところが見つかった日はとてもうれしくなります。

　それですから、時々学校に電話があって、「バスや電車の中で〇〇な良くないことがありました」というお話があるととても残念です。この方は聖心の子ども良くないところに出遭ってしまわれたのだな、嫌な思いをさせてしまってごめんなさい、と思います。聖心の子どもには良いところがたくさんあるので、今度は良いところにぜひ出遭ってください、子どもたちが良いところでこの方に接することができますようにと願って祈っています。

　今は新型コロナウイルスの感染が心配です。「人ごみは感染が怖い」と思っている人がたくさんいます。できれば電車やバスには乗りたくないけれど、仕事や病院に行くためにどうしても乗らなくてはならない、と言う人もいます。そのような方々は「感染に気をつけよう」という心配な気持ちでいっぱいです。私たちもバスや電車に乗るときはどうしたら良いでしょう。周りの方の気持ちを考えましょう。そして、沈黙を守りましょう。沈黙はいつでも守ることになっていますが、今は特にしっかり守りましょう。

　今月はプラクティスをしています。「見つけた　あなたのよいところ」を心がけて、お友だちの良いところを見つけます。電車やバスの中では、お友だちだけでなく、一緒に乗っているまわりの方の良いところも見つけるようにしてみましょう。まわりの方にはどのような良いところが見つけられるでしょうか。そして、まわりの方に皆さんの良いところもぜひ見つけていただいてください。皆さんが電車やバスの中で、まわりの方に皆さんの良いところを見ていただけるようになることを期待しています。