校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

12月10日 中高等科放送朝礼

2020.12.14

 無視されるということは、とても嫌なことです。無視されるなどということはあってほしくはありません。人としてあってはいけないことです。しかし、ちょっとしたすれ違いで、無視されたように感じてしまうことがあるかもしれません。たとえば、「おはよう」とあいさつしたのに、「おはよう」と言ってもらえなかったら。あいさつはその人の存在を認めることですから、大切にしたいものです。

 私は校内で皆さんに出会ったら声をかけることにしています。朝、正門や目黒通りまで登校してくる皆さんの様子を見に行くとき、皆さんに出会ったら「おはようございます」と言います。そうすると皆、「おはようございます」」と返してくれますから、とてもうれしく感じます。学校の中でも朝は「おはようございます」、昼間は「こんにちは」、放課後は「さようなら」と言っていますが、皆あいさつを返してくれますからうれしく感じます。私が校長先生だからかもしれませんが、それでもやはりうれしく感じます。時々、あまり元気そうでなく見える人や、外に注意が向いていないように見える人を見かけるときには、そのような時もあるかもしれない、精一杯生きてほしいと願っています。皆さんの中には自分からあいさつしてくれる人もいます。これはとてもうれしいことです。一日の中で何回も出会えば、同じ方に対して何回もあいさつしているかもしれません。皆さんは「さっきも言ったのに、また?」と思っているかもしれませんが、一回一回の出会いが大切と考えてあいさつしています。

 言葉にしなくても、会釈という小さなお辞儀のあいさつもあるかもしれません。特に廊下などで立っている方の前を通るときには、ただ通り過ぎるのではなく、少し頭を下げて、会釈して通ります。それは、その方の存在を認めて、通らせていただきますと伝える、そのような意味があります。

 自分から進んで行う行動は、まわりの状況に気づける人ができるものです。子どもには無理なことかもしれません。なぜなら自分のことに夢中だからです。しかし、少しずつ大人になっている皆さんならきっとできるでしょう。

 あいさつやありがとうを自分から言う人には、あいさつやありがとうが集まってきます。おはよう、ありがとうと自分から言う人には、何回も返ってきます。良い言葉がたくさん集まることはうれしいことです。身近な人、家族、友だち、先生、校内で出会う色々な人にあいさつしましょう。いつも学校で働いてくださっている方、配送の人などに皆さんがごあいさつしたら、きっと仕事のやりがいを感じてくださるでしょう。私たち皆のために働いてくださっている方々はこの学校の一員です。あいさつすることは大切なことですし、当然なことです。

 朝からチャンスは数々あります。例えば、目黒通りから学校に来る人は、警備の方に出会います。正門前の工事現場の警備の方も加えれば、5人も立ってくださっています。自分からあいさつしましょう。必ず返してくださいます。自分からあいさつする前に、あいさつしてくださるかもしれません。そうしたら必ずあいさつを返しましょう。学校に来るまでに5つの良い言葉が集まります。そのようであったら、きっと温かい一日になっていきます。

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