校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

12月1日 ファーストステージ ゆりの行列

2020.12.01

 12月には聖母マリアの重要な祝日があります。8日は聖母マリアの無原罪の祝日です。聖母マリアの汚れのない心を祝い、美しい心を表すゆりの花をマリアに捧げる行事を行っています。聖心で大切に受け継いでいる伝統行事です。ファーストステージでは8日の祝日に先立ってその行列を行いました。子どもたちはあらかじめ用意した手作りのゆりの花を一人ひとりマリア像に捧げます。例年は全員が講堂に集まって、祈り、歌い、花を捧げますが、今年はコロナウィルス感染症対策のために学年ごとに講堂に集まって、花を捧げました。沈黙でしずしずと教室から講堂へ祈りの心で行列しました。今年は子どもたちへの話も校内テレビを通しての形としました。

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 ゆりの行列おめでとうございます。静かな心でゆりを捧げることができました。ゆりの行列はマリア様の心のお祝いです。私たちもマリア様の心と同じ心になれるように祈ります。

 マリア様は祈りをとても大切にしていました。祈りは神様とお話しすることです。マリア様は、神様は祈りをいつも聞いていてくださることをよく知っていました。祈った通りにならなくても、神様はちゃんと聞いていてくださって、私たちのことを大切にしてくださる。私たちに本当に良いことをくださる。マリア様はこのことをよく知っていました。マリア様の祈りはどのようだったでしょう。マリア様の祈りはとても大きかったと思います。どれくらい大きいか考えてみましょう。

 もし、私たちが自分のことをお祈りしたら、それはとても大事な祈りです。神様に自分の心の大事なことをお話しすると、それはとてもすばらしい祈りです。でも、大きさは、ちょっと小さいと思います。

 もし、私たちが家族や友だちや、まわりの人のためにお祈りをしたら、それはとてもすばらしい祈りです。そして、大きさは、少し大きくなりました。

 もし、私たちが日本の中にいる知らないたくさんの人のために祈ったら、困っている人、悲しい人、災害にあって困っている人、病気の人、そういうたくさんの人のために祈ったら、それはとてもすばらしい祈りです。祈りはずいぶん大きくなりました。

 もし、私たちが世界にいる知らない人のために祈ったら、遠い国に住んでいる人、貧しくて学校に行かれない子ども、大きな災害のあった国の人たち、争いがあって平和でない地域の人たち、そういう会ったこともない、名前も知らないたくさんの人のために祈ったら、それはとてもすばらしい祈りです。祈りはもっとずっと大きくなりました。

 もし、私たちが人間のことだけでなく、地球全体のために、動物も何もかも全部のいのちのために祈ったら、それはとてもすばらしい祈りです。いのりはとてもとても大きくなりました。

 でも、マリア様の祈りよりはまだきっと小さいと思います。では、マリア様の祈りはどれほど大きかったのでしょう?もっと大きい祈りはあるのでしょうか?

 マリア様の祈りは、神様のために祈る祈りです。この祈りが一番大きい祈りです。どうしてでしょう。マリア様は、神様のお考えの通りになりますように、と祈るからです。神様のお考えの通りになることが一番すばらしいとマリア様は考えていました。ですから、神様の中には私の知らないよいことがたくさんあるから、神様にそれを教えてほしい。私が考えることはとても大事なことですが、神様の心の中には私の知らないもっとすばらしいことがある、マリア様はそう思って、神様の考えや心の通りになりますように、と祈っていました。マリア様はいつでもお祈りの中で、神様に教えてくださいとお願いすれば、きっと教えてくださるから、私はその通りにしましょう、と思って祈っていたと思います。神様が教えてくださったことを一生懸命にやりましょう、そう思って祈っていました。

 ですから、マリア様の祈りはとても大きいものです。マリア様のように、神様教えてください、という祈りができるように神様に祈りましょう。神様は、私たちの心に少しずつ教えてくださいます。私たちの心の奥深くで、これは本当に大事だと感じるものが、神様が教えてくださるものです。それをしっかり感じ取って、つかめるようにお祈りしましょう。神様がくださる、「ありがとう」や「ごめんなさい」、「がんばろう」が心の中に聞こえてきたら、それをしっかり聞きましょう。そして、マリア様のようにそれを一生懸命に実行しましょう。

マリア様のように、神様のために祈る、大きな祈りができる心をいただけるように祈りましょう。

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