校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

11月4日 初等科朝礼  手の姿は人それぞれ 鉛筆を持つ手の姿も

2020.11.05

 朝の空気が冷たくなり、登校時には手も冷たく感じるようになりました。手袋をしている児童の姿も見られるようになりましたが、一方で半袖ブラウスで元気な児童もいます。子どもたちの元気も多様です。

 上の写真はオーギュスト・ロダンの彫刻作品「カテドラル」です。

 ~~***~~

 今年は新型コロナウイルスのために、皆で集まって行う行事ができません。聖堂での朝礼は学年ごとに少しずつ始めています。いつもの年なら初等科全員で集まって行うミサは今年は行っていません。1年生はまだ経験したことがないので、ミサはどのようなものだろうと考えているでしょう。2年生以上はミサを思い出すことができるでしょう。

 ミサの中で後半の方に、「聖体拝領」というところがあります。カトリックの洗礼を受けた人が、パンの形をした「ご聖体」をいただくところです。聖堂の中央の通路を並んで前に進み、手を開いて差し出して、神父様からご聖体をいただきます。人数の多いミサのときに、「聖体奉仕者」として、神父様がご聖体を配るときのお手伝いをしたことがあります。神父様の隣で、ご聖体を配りました。そのときに差し出される手の形が、一人ひとり違っていることに気づいてとても驚きました。誰でも手のひらがあり、指は5本なので、手の形はだれでも同じと思っていたので、とても驚きました。大きな手、小さな手、大きな手のひら、小さな手のひら、長い指、短い指、ほっそりした指、太い指、色々な手の姿がありました。手の形を見ても、神さまは一人ひとりを大切にしてくださっていることがわかります。

 今、皆さんは椅子にきちんとした姿勢で座っていると思いますが、自分の手を机の上に出して、見てみましょう。皆さんの手の様子はどのようでしょうか。改めて見てみるとどうでしょうか。それでは、机の上に何かとても小さなものがあるとして、それを指でつまんで取るとしたら、指はどのような形になりますか?きっと、人指し指と親指の指先を着けるようにして、大事につまむと思います。指先は敏感なので、小さなものを取る時には指先を使います。

 それでは鉛筆を1本ペンケースから出して、手に持ってみましょう。鉛筆を持つときの手の形はどのようになっていますか?親指と人指し指の形はどのようになっていますか?親指の先はどこを向いていますか?親指の先と人指し指の先がそれぞれ鉛筆の先を向いているでしょうか。それとも親指は違う方に向いているでしょうか。鉛筆を持つときに、親指、人指し指それぞれの指先で鉛筆をつかむようにすると、指先は敏感なので、鉛筆を上手に動かすことができるでしょう。そうすると文字の細かいところもきれいに書くことができそうです。親指が鉛筆と直角になって、外に向いている人はいませんか?親指の指先が鉛筆の先に向かっている方が、鉛筆を上手に動かすことができます。鉛筆の正しい持ち方というものがあります。その形通りでなければならないということでもありませんが、正しい持ち方は鉛筆を動かしやすい持ち方で、きっときれいな字を書くことができると思います。鉛筆を持つときの手の形に注意して、きれいな字が書けるように工夫してください。

 神さまは私たち一人ひとりを大切にしてくださいます。手の形からもそれがわかります。

 

このページのトップへ
このページのトップへ