校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

10月7日 初等科朝礼

2020.10.07

 少し冷たい空気に秋らしさを感じるなか、前期最後を明日に控える朝となりました。朝礼での6年生の祈りにも、前期の終わりを迎えようとする気持ちが表れていました。今日も世界の子どもたちへと目を向けて考えました。

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 今週も世界に目を向けてみると、10月11日の日曜日は世界の女の子の日、国際ガールズデー、International Day of the Girl であることがわかりました。私たちみんなの日です。ユニセフのホームページで、アフリカのコンゴの小学校の動画をみつけました。聖心の学校ではありませんでしたが小さな村の小学校で、6年生の女の子が話をしていました。コンゴの学校ではフランス語で勉強しています。コンゴでは学校は夏休みが終わってから新学年になります。ですから、この女の子は6年生になったばかりです。

 コンゴでも、新型コロナウィルス感染症のために、日本と同じように春から学校はお休みとなり、その後に続けて夏休みとなってしまって、4ヶ月か5ヶ月ぶりにやっと学校が始まったそうです。学校が始まって本当に楽しいと言っていました。コンゴでもみんなマスクをしています。教室で勉強するときも、外で遊ぶときもマスクをしていました。そして、学校に来たら手を洗います。水道がないので、大きなタンクに水を貯めて、そのタンクについている蛇口から水を出して手を洗います。手を洗うことはとても大事なことです。コンゴでは水はきっととても大切です。水道がないので、誰かが水を運んでこなくてはなりません。それでも、健康を守るために手を洗います。

 教室では、以前は長細い机に二人ずつ座っていたところ、今は一人ずつ座っています。学校には1日にクラスの半分ずつしか行かれません。1日おきに学校と家で勉強するのは、皆さんの夏休み前と同じようです。家で勉強するときは作文を書いたり、ラジオを聴いて勉強すると言っていました。だから、学校で友だちと先生と一緒に勉強できることはとてもうれしいと言っていました。コンゴでもみんながんばっています。

 世界の女の子たちには、学校に行くことがとても楽しいことです。しかし、世界では、たとえばアフリカのマリという国では、女の子は、12歳までに3分の1が学校に行くのをやめてしまうそうです。3分の1ということは、1学年にばら、ゆり、きくの3クラスあったら、1クラス分くらいの人数になります。そして、18歳の高校卒業までには、半分以上の女の子たちが学校に行かれなくなってしまうそうです。学校をやめた女の子たちは家の仕事をしたり、お母さんになったりするそうです。みんな本当は学校に行きたいのに。なぜ、そうなってしまうのでしょう。深刻な問題です。その国では何が起こっているのでしょう?

 世界には色々な女の子たちがいます。隣の国、韓国や台湾の女の子たちの生活は、きっと日本の女の子たちの生活とよく似ていると思います。それでは、アジアでももう少し日本から離れたフィリピンではどうでしょうか。色々な国のことを知ることはとても大切です。私たちにできることは、まず知ることです。今日も一日学校で勉強できることに感謝して、一日楽しく学びましょう。そして、11日の日曜日には、国際ガールズデーであることを思い出して過ごしましょう。

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