トップページ > Spirit of "Mikokoro" > 中高等科前期終業式 9月20日
前期期末試験を終え、答案返却日を経て前期終業式を迎えました。今年度の目標をふり返りながら、聖フィリピン・デュシェーンについて考え、しめくくりの時をもちました。写真は9月15日のグローバルサービスデーでの生徒の祈りの様子です。後期から、本校は旧聖心女子専門学校の校舎を受け継ぎ、いくつかの授業で教室を利用することになっています。校舎の名称は、伝統ある学校の名前を残して聖心女子専門学校メモリアル校舎とすることとし、この機会に生徒に伝えました。メモリアル校舎には専門学校の同窓会三光会の事務局もおかれ、本校の母の会事務局も今後移転することになっています。また、一角には聖心会の「みこころセンター」が開設されました。本校の歴史の新たな一歩となります。
~~生徒への話~~
今年度の目標は「Take courage. Walk with Philippine Ducesne.」です。皆さんはこの目標のもとに前期をどのように歩んできたでしょうか。前期の学習の成果としての期末試験の結果をどのように受けとめていますか。学校の歩みをふり返ってみると、海外の姉妹校、FCJ Collegeの訪問などグローバルな活動が多く、SDGsについての取り組みを深めることもできた、聖フィリピン・デュシェーンを記念する年にふさわしいものだったと感じています。
夏休みに聖フィリピン・デュシェーンの伝記を皆さんに読んでいただいたことは大きな意味がありました。提出された作品を読ませていただき、皆さんが色々なことを学び、考えたことがわかりました。皆さんの作品に接して、私も学びました。作文も絵も脚本もすばらしいものがありました。
聖人とはどのような人なのでしょうか。単に「完璧な人」と考えていたとしたら、フィリピンの伝記を読んだことによりその考えは変わったでしょう。皆さんはフィリピンには色々な葛藤があったことを知りました。フィリピンの人柄や出来事について多くの発見をし、人のために働くことについてもフィリピンを知ることを通して、自分の経験を深めることができました。フィリピンの勇気は、新しいことに踏み出し、うまく行かないことがあってもあきらめず、希望を見失わないことに見いだされます。フィリピンの勇気から、前期末を迎えるいま求められていることは、自分の課題から逃げないことです。
聖人とは、最初から完璧な人ではなく、神さまと一緒に歩もうとしている人で、その人の中で神さまが働いてくださり、その人が神さまによって少しずつ変えられていき、聖なるものになっていく、人のことでしょう。フィリピンは自分でも大変な努力をしました。そして、祈りによって神さまと共に生きました。フィリピンの生き方から、まず、自分の課題から逃げないことの大切さがわかります。
9月15日はグローバルサービスデーでした。朝9時に部活動のために登校した方たちと集まって祈りました。とても良い時間だったと感じています。Twitter上で世界の聖心から様々な活動が報告されました。私たちの活動や朝の祈りの動画も載せました。改めて聖心は奉仕でつながる家族ということが実感できました。聖心会アメリカ・カナダ管区からは次のようなお礼のメッセージも来ています。
Thank you all for your service this weekend! Our hearts are full and we believe Philippine would be proud. We hope and pray that you continue to stay engaged in your communities, beyond this day of service, encountering others and spreading the love of God.
9月14日は1818年にセント・チャールズで北米の最初の聖心の学校が創立された日でした。そのセント・チャールズの聖心Academy of the Sacred Heartは、現在は男女共学の聖心小学校と中学校で、9月14日に創立200周年の記念ミサと式典をして大きなケーキでお祝いしています。伝記を見ると、フィリピンはフランスからの長い旅の後、セント・チャールズに到着直後に、大変小さな学校として開校したことがわかります。短期間で開校に至った事実からは、フィリピンたちが非常に明確な目的意識と、熱意と覚悟をもっていたことがうかがわれます。
今回の聖書朗読はマルコによる福音書16章14~16節です。イエスが復活されてからの、弟子たちへの最後のことばでした。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい」と言っています。福音とはどのようなことでしょう。信じるとはどのようなことでしょう。福音を「信じる者は救われる」とあります。信じる者は、力を得る、新しい言葉を語る、人を癒やす、悪いものから害を受けないとあります。福音とは、イエスの教えや生き方のことです。人間の人生に本当に大事なことがらです。私たちにはイエスのみこころです。フィリピンはこの言葉、イエスのみこころに動かされていました。フィリピンの熱意を私たちも受け継ぎます。
前期末のいま、それぞれ自分の課題にしっかり取り組みましょう。自分のチャレンジから逃げないことです。チャレンジは人により、学習であったり、人間関係であったり、みこころ祭の準備であったりと異なります。みこころ祭のポスターの向日葵が校内の色々な場所で目につきます。その向日葵の明るさや力を受けて、後期にはまた新たな気持ちで学校生活に臨めるように、この家庭学習の日々を過ごしてください。新しい気持ちで後期を迎えましょう。