校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

3月16日 初等科修了式

2022.03.19

 初等科1年生から5年生の修了式を行いました。今回も放送室から校内テレビで話しました。朝の祈りのときには、放送室に近い1年生の教室からは主の祈りを唱える元気な声が聞こえてきます。

 ~~***~~

 学年の終わりの日となりました。この1年間、皆で楽しく学校生活を進めてくることができました。6年生を送る会をしたときには、6年生の初等科の卒業をお祝いしながら、皆さんもそれぞれ次の学年に進む気持ちをもつことができたでしょう。

 去年の4月からを振り返ると、色々なことがありました。楽しい行事もありました。ピクニックデーやスポーツデー、みこころの祝日があり、プールでの水泳もしました。遠足にも行きました。残念ながらできなかったこともありましたが、やり方を工夫して実現できたこともありました。学習発表会も去年はできませんでしたが、今年はやり方を工夫して、保護者の方々に見ていただけるようにしました。廊下やプラザに飾ってあった図工の作品も、メモリアル校舎の作品展示も、第2オープンスペースの書道の作品も、5・6年生のみこころ発表会も、どれからも皆さんが一生懸命に取り組んだことが伝わってきました。

 勉強も一生懸命にしたでしょう。ノートやプリントにはたくさんのことが書いてあるはずです。皆さんの頭の中には、たくさんの新しいことが整理されて入っています。心の中にもたくさんのことがあるでしょう。

 今年の学校目標は「希望の作り手になる 変化を生み出す 変容を生きる」でしたが、どうだったでしょうか。皆さんが作り出した変化はどんなことですか?皆さんはどんなところが変わりましたか?「私はこんな新しい経験をした」、「私はこんなところが去年の3月の私とはちがう」と思い出して、たくさんみつけられるでしょう。

 まず、うれしい変化をたくさんみつけられるでしょう。たとえば、新しくできるようになったことがきっとたくさんあります。新しいお友だちもできました。お友だちに「ごめんなさい」とあやまったことを思い出せる人はいますか?もし、正直に「ごめんなさい」とどなたかにあやまることができた人は、心が変化した人です。とてもすばらしい変化です。

 残念な変化もあるかもしれません。

 私は今、とても残念な変化だと思っていることがあります。それは、世界全体に関係することです。皆さんはウクライナという国で戦争が起こっていることを知っているでしょう。隣の国のロシアと対立しています。戦争が起こっていることは、世界にとって悪い変化です。問題の解決には戦争でない方法もあるはずなのにと世界中が考えて、残念に、悲しく感じ、早く戦争が終わることを願っています。ウクライナの隣の国のポーランドには、聖心のシスターたちも住んでいます。ウクライナからポーランドへたくさんの人々が平和を求めて逃げているので、どうなっているだろうかと心配しています。

 日本にいる私たちにはウクライナはとても遠い国ですが、世界はつながっています。自分たちのことだけ考えていることはできません。世界全体が良い変化へと向かうために、私たちは何ができるでしょうか。まず、ウクライナはどんな国で、どこにあるか、今何が起こっているか、きちんと知りましょう。そして、早く平和になるように、できることを探しましょう。お祈りもできます。それから、何ができるでしょうか。考えてみてください。私はポーランドのシスターにメールを送って、様子を聞いてみました。シスターたちは避難してきた家族を家に受け入れているそうです。

 私たちは、まず、自分の身近な人と良い関係を作りましょう。世界の平和は自分のまわりから始まります。自分勝手なこと、意地悪なこと、一方的なこと、きついことば、うそや本当でないことば、こういうことはなくしていきたいです。お友だちを大切にする心が、世界に平和を作ります。

 では、毎回、お話ししていることを今日も皆さんにお伝えします。今日は学年の最後の日ですから、同じクラスのお友だちと先生に「ありがとう」と言いましょう。まだお礼を言っていないことがあったら、今日のうちに感謝の気持ちを伝えましょう。それから、まだあやまっていないことがもしあったら、今日のうちに正直に「ごめんなさい」と言いましょう。そうすると、皆さんの心の中に良い変化が生まれます。最後まで良い変化が生み出せるとすばらしいです。

 4月に新しいクラスになることが楽しみです。学校の庭も花がいっぱい咲いて、皆さんを待っています。新しい1年生も入学してきます。新学年を楽しみにして、この学期を終わります。春休み中には、「どうぞ」の心も忘れずに。本を読んだり、勉強したりする心も忘れないでください。そして、ウクライナのためにも祈りましょう。

このページのトップへ
このページのトップへ