校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

10月11日初等科 後期始業式

2021.10.13

 初等科も後期を迎えました。秋らしい美しい朝に、新たな気持ちで後期の学校生活に取り組み始めました。

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 後期となりました。新しい気持ちで今日を迎えています。今日からは全学年が1時間目から授業を行います。皆で一緒に朝を始められるのはとてもうれしいことです9月は分散登校・短縮授業のために十分な活動ができなかったところもありましたが、これからはいろいろなことが思う存分活動できます。たくさんチャレンジしましょう。今年の学校目標「変化を生み出す」も、色々なことに取り組みましょう。

 今日は2つお話をします。

 ます、一つ目です。皆さんは前期についてどのようなふり返りをして今日を迎えましたか?私は前期をふり返ってみると、良かったこともたくさんみつけましたが、残念だったことにも気がついて、後期に皆さんと一緒に頑張りたいことを考えました。

 前期には、登下校について学校に残念な電話をいただいたことが多くありました。皆さんの良いところをほめてくださる電話もありましたが、困ったこと、心配なこと、迷惑なことについての電話が多くありました。とても反省させられました。学校では元気いっぱいで楽しい皆さんは、学校できちんとすべき時は、沈黙を守ったりきちんとしたりすることができるのに、なぜ、登下校のときは困ることが起きるのか、後期は皆さんと一緒に考えながら登下校のマナーについて努力したいと思います。

 朝、正門から目黒通りまで、皆さんにあいさつしながら見に行っています。時々広がって歩いている人、ふざけている人に気づくことがあります。皆さんは歩いている私に気づいて、はっとするようです。気をつけなければならないことを思い出すからでしょう。大事なことです。

 登下校のマナーでは、「私」のことしか考えていないときに、まわりの方に迷惑なことが起きます。「私たち」にいつでもなれるように、皆で気をつけましょう。これは皆で注意することが必要です。皆さんは一人ではなく、人数が多くなると迷惑なことが出てきます。集まって良くなるのではなく、集まると心配なことが出てくるというのは、残念ながら「私たち」がうまく行っていないということです。集まったら、助け合ってよい「私たち」になりましょう。そのためには、お互いに気をつけることが大事です。

 学校で集まっている時に、皆でしっかりできているのは、お互いが助け合っているからです。他の学年の人が、困った様子になっていたら、見ているだけではよくなりません。助け合うために声をかけましょう。注意するのはちょっと大変と思っても、「変だな」、「これでよいのかな」と気づいたのに、黙って見ているのは、自分もしているのと同じです。まわりの人が困ります。聖心の私たちは、皆で助け合う人になりましょう。

 学年が上がるほど、責任が大きくなります。3年生は、1・2年生のお手本にならなければならないし、4年生はファーストステージのリーダーです。そして、5・6年生はセカンドステージの一員として、もうしっかり身についているはずです。他の学年の人がいなくてもお互いに、他の学年の人がいたらなおさら、聖心の子どもとして助け合ってください。

 後期には、良いことをほめられる電話いただくようになりましょう。そして、もし、道で、バス停や駅で、バスの中や電車の中で注意されたら、「ごめんなさい」と謝りましょう。小さな声だと謝っても聞こえないことがあります。残念です。はっきりとごめんなさいの気持ちをお伝えしましょう。

 皆さんの実行力と助け合いの力に期待しています。「私だけから、私たち」に変わっていきましょう。良い変化を生み出してください。

 2つ目のお話をします。「感ずべき御母の祝日」がもうすぐ来ます。今週から「感ずべき御母」の絵を見て、心の準備を始めましょう。「感ずべき御母」の絵のマリア様はお祈りの姿をしています。目に見えるものだけではなくて、目に見えないものを大事にしています。これはどういうことなのでしょうか。

 目が見えない方のインタビューを聞く機会がありました。その方は小学生の間は目が見えたそうですが、それから病気になって中学生の間に視力を失ってしまわれたそうです。その方は、今は大阪の博物館で仕事をしています。日本の歴史の研究が専門です。博物館には、色々なものが展示してあります。昔のものや、世界各地の珍しいものが集められています。そこに行くと、昔の人々の生活や、世界の様々な生活が学べます。さて、博物館に行く時には、何をしに行くと言いますか?見学です。見て学ぶ、ということですが、その方は目が見えません。博物館でどんな仕事をしているのでしょうか?その方は目に見えないものを大切にしているそうです。感ずべき御母と同じことを大切にしています。目が見えないので、耳で聞く音、においやかおり、食べものの味、肌で感じる空気、手で触ることなど、目で見る以外の色々なことを大切にしています。目で見るだけでなく、感じられることはたくさんあります。それなのに、私たちは目で見ることばかり気にしてしまいます。この方の働く博物館では、物に触る事を大事にしているそうです。普通、博物館では「触ってはいけない」ことになっています。しかし、この方の博物館では、「さわる展示」をすることがあるそうです。触って知る、触って学ぶということです。私たちには、見る以外のことも大事だということがこの方の話からわかりました。

 よく見ることは大事です。そして、聞くこと、感じることも大事です。そのようにして、私たちは色々なものに気づくことができ、周りの人のことも、神様のことも気づくようになっていきます。そして、「私だけ」から「私たち」になっていくことができます。

 10月11日はInternational Day of Girlsです。女の子の日です。この日も大事に、世界の女の子と一緒にお祝いしましょう。

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