校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

9月15日初等科朝礼 物語は好きですか?

2021.09.25

 初等科は分散登校を続けています。学年によって登校時刻もずらしていますので、朝礼の時刻も異なります。放送による朝礼も、登校が遅い学年には録画によって行っています。

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 本は好きですか?では、物語は好きですか?私は本も物語もとても好きです。いつもおもしろいと感じます。本の中には、出来事について本当に起こったことが書かれた本と、物語の本とあります。物語の本には作者が考えた話が書かれていて、本当に起こったことが書かれているのではありません。それでも、物語はうそではないし、つまらない作り話でもありません。物語は書いた人の頭の中にある話で、伝えたいことです。

 物語には色々なものがあります。楽しくておもしろいものもあれば、悲しい話もあります。始まりでは、どのような話かとわくわくし、色々な登場人物が出てきて、出来事が始まります。とてもすてきなこと、うれしいこと、冒険やとても大変なこと、悲しいこと、たくさんのことが起こり、登場人物は喜んだり、困ったり、苦しんだり、助け合ったり、闘ったり、色々な経験をして、最後には何か解決したり、乗り越えたりします。物語の最後には、「良かった!」「そうなんだ!」と感じたり、「かわいそう」と感じたりします。時には、「これで終わりなの?」と思うこともありますが、物語には「終わり」があって、読み終わると、「話が終わった」という気持ちがします。

 物語は読んだ後に忘れてしまうのでしょうか。忘れてしまうこともあるかもしれません。ですが、私の中では忘れないで残っている物語もあります。色々な物語を読むと、だんだん貯金のように心の中にたまっていって、いつのまにか私の中の物語になっていくらしい・・・、と感じています。私の頭の中、心の中には色々な物語があります。皆さんの頭の中、心の中にはどのような物語がありますか?

 この学校で皆で大事にしている物語もあります。何の物語でしょう?それはイエスの物語と聖マグダレナ・ソフィアの物語です。イエスの物語は、神様がいつも共にいてくださるという物語です。どの人もみんな大切な人で、みんな共にいる、という物語です。聖マグダレナ・ソフィアの物語は、聖心の学校でイエスの心を大事にするという物語です。そして、学校でイエスのことを学んだ子どもたちは、世界の人と共にいる、という物語です。ソフィの絵本でも最後の方のページに、色々な国の子どもたちが手をつないで遊んでいる絵があります。

 私たちが頭の中、心の中にどのような物語を持っているか、大事なことです。色々な本を読んで、物語を大きくしていきましょう。

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