校長室ブログ - Spirit of "Mikokoro" -

4月14日 初等科朝礼 メタセコイアの話

2021.04.18

 校庭の前庭にあるメタセコイアが新芽を吹き、若々しい緑に彩られています。幹もどっしりとして美しく、子どもたちは遊び時間には周りを走りまわって親しんでいます。このメタセコイアは美智子上皇后様にゆかりの木と伝えられていますが、このほど聖心会のシスター増田早苗がメタセコイアについて発見に満ちた詳しい文章を書かれました。新しいことを知ることは、変化すること。その文章を元に、知っているつもりのメタセコイアについて、子どもたちと一緒に考えてみました。詳しいことはぜひシスター増田のブログをごらんください。http://srsmrscj.blogspot.com/

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 校庭の木々は新緑で美しい姿です。前庭のメタセコイアは皆さんの大好きな木だと思います。メタセコイアもきれいになりました。学校の中にメタセコイアは他にも何本か植えられています。正門のところとルルドの下のところです。そして、メタセコイアは聖心女子大学の中にも植えられています。実はメタセコイアは珍しい木です。最近この木について新しいことを知りましたので、お話しします。

 メタセコイアは1941年に日本人の科学者によって、化石の中に新しい種類として発見されました。化石ですから、もう絶滅したと考えられていました。ところが、それから5年後の1946年に、アメリカ人の研究者が中国の奥地でこの木がまだ生きていることを発見しました。そこで特別に種を分けてもらい、その種から苗木を育て、日本に贈ることにしました。1949年に500粒の種と苗木1本が天皇陛下に贈られました。そのときの天皇は昭和天皇です。昭和天皇は生物学者でいらしたから、ということで贈ることに決めたということです。1950年には、最初の発見者の日本人科学者にも100本の苗木が贈られました。

 聖心女子大学には1960年、宮内庁から6本の苗木が浩宮の誕生記念にということで贈られたそうです。浩宮は今の天皇陛下です。さて、私たちの学校のメタセコイアは、美智子上皇后様のご成婚に贈られた苗木が育ったもの、と私たちは伝えられています。それでは、聖心女子大学のメタセコイアと、私たちの学校のメタセコイアと、どのような関係になっているのでしょうか。どちらが先に贈られてきたのでしょうか。やはり私たちの学校のメタセコイアの方が先だったのでしょうか。これは調べてみないと、まだ良くわかりません。調べてみて、何かわかったらまたお話しします。

 メタセコイアについての詳しい話は今まで知らなかったことです。知らなかったことを知ることで、私たちの考え方は変化します。そして新しいことを知ることは、うれしいことで、変化は希望につながります。今日も一日新しいことを色々学んで、変化していきましょう。そして、自分から変化を生み出していきましょう。どのような希望につながるでしょうか。

 

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